働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

ロクでなし魔術講師と禁忌教典15

ロクでなし魔術講師と禁忌教典15 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
「なんで!俺が!こいつらの総監督を務めにゃならんのよ!?」帝国代表選抜会を終え、いよいよ迫る魔術祭典。何の因果か、総監督を務めることになったグレン。メイン・ウィザードを勝ち取ったシスティーナと訪れたのは自由都市ミラーノ!平和の祭典に相応しい地に足を踏み入れた帝国代表は、かつてない大舞台で各国代表と激突する!一方、この祭典を台無しにし、戦争をもたらそうとする刺客に気付いたグレンは、教え子たちの思いを守るため、自身も戦いに乗り出して…「へっ!裏魔術祭典・大開催!ってわけだな」天使と吸血鬼。芸術の都に高らかに悲劇の歌声は響く―。

各国を代表する魔術師たちが一堂に会して激突する魔術の祭典の開幕!!
これまでグレンたちや特務分室の面々と共に数々の危機を潜り抜けてきたシスティーナがメイン・ウィザードの立場を勝ち取るのは言わずもがな。1巻の頃は“先生”と“生徒”の間柄だったのに、今では『背中を預けられる相棒』や『信頼できるパートナー』みたいな肩書がピッタリの関係になってきているように感じられますね。
もっとも、グレンとシスティーナの人間関係が“戦友”のようなものにシフトし始めてから、出会った当初には感じられたほのかな恋愛的ニュアンスが薄れてきてメインヒロインの立場から陥落している気がします。
逆にルミアのほうはシスティーナの恋心を応援するポジションから、母親の後押しや本人に積極性が芽生えたこと、付け加えて元来の人物像もあってメインヒロイン感が増してきています。
三嶋くろねさんの神イラストで表紙も飾ってますし、何よりメッチャ可愛いですし、誰が何と言おうとメインヒロインです。

魔術祭典の全貌は案の定、華やかな舞台の裏で意図的に手引きをする勢力の存在で一筋縄でいかない事態になっており、グレンたちの行く手を阻むことになりましたね。
並行して物語がクライマックスを迎えるにあたっての伏線も徐々に回収させており、14巻のエピローグで登場した手記の真相も持ち越しになりました。いったいどんな事実が明らかになるのか気になります。

勇者の君ともう一度ここから。

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《あらすじ》
かつて、命と引き換えに世界を救った勇者・セラフィルナ。
一方、勇者である彼女の仲間であった隻腕の青年ジャンは片田舎で後悔の日々を過ごしていた。
剣神と呼ばれながら、彼は逃げ出したのだ。
そんなジャンの下へ現れた王都からの使者が告げる。「勇者は生きている。彼女を救いたければ私たちと共に来てほしい」
一縷の希望を胸に、ジャンは再び立ち上がる。これは救われなかった少女と、諦めかけた青年が幸せをつかむまでの物語。
勇者の君ともう一度ここから。今、最高の感動ファンタジーが幕を開ける!!

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自らの命を賭して世界を救った勇者・セラフィルナはその代償に呪いを受け、やがて人類を滅ぼす存在へと変貌する。
かつての仲間であった剣神・ジャンが再会を果たし、人類のために勇者として戦ったセラフィルナともう一度共に歩みだすファンタジー作品でした。

勇者としての使命を全うするためにごく普通の少女としての幸せからかけ離れた戦いの世界に身を投じてきたセラフィルナが、やっと平穏な日常を送れるのかと思いきや、身に宿した呪いの影響で生命の危機に瀕している状況。また、呪いの外部への影響力を考慮した地下庭園での幽閉生活に同調するように、勇者の存在が人類へ牙を向くことを危惧した勢力から害意を向けられたりと、セラフィルナ境遇が悲劇的過ぎて読み手の感情が揺さぶられる展開がありました。
そんなセラフィルナに淡い恋心を抱き、かつての自らの行動を悔いたジャンが今度こそはセラフィルナとの幸せをつかみ取るために奮起し、文字通り命がけで勇者に並び立つために行動を起こし、愛を告げるシーンが感動的で素晴らしかったです。
勇者であるセラフィルナのかつての仲間であったジャンであれば、勇者の隣に並び立つことがいかに危険な修羅の道であることか百も承知のはずであるにもかかわらず、プロポーズの言葉も投げかけ心の底から愛していている女の子のために見せる男気に心が震えました。

セラフィルナとジャンが結婚式をあげひとつの運命を切り開いていきましたが、彼らはさらなる修羅の道を突き進むことになります。この先に待ち受けるものとは……。新刊が楽しみです。

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム

サバゲにGO!  はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

《あらすじ》
日々をなんとなく過ごす青年・貞夫と、その友人シノ。
二人が偶然立ち入ってしまったお店……それはエアガンショップだった。
姉妹の店員、舞白菜花と瑠良に心惹かれるも、それ以上に店内に所狭しと並ぶ銃器の数々が、二人の童心を強く強く刺激する。
その後、彼らは知ることとなる……旅の計画を立て、フィールドを子供のように走り回り、空腹というスパイスの効いたカレーを食べる。
そんな時間がすべて宝物になるのが“サバイバルゲーム”だと!
趣味を楽しむすべてが詰まった、本格サバイバルゲーム小説爆誕

ラノベ読みの知らないディープなサバゲーの世界。
ハウツー本としても良し。サバゲー作品としても面白い。
サバゲーを知らない人間にとってはまさに未知の世界。そんな世界を会社勤めでこれといって趣味のない主人公の青年に優しくサバゲーの世界の面白さを教え、廃課金ユーザーへの導く物語。

作者の趣味を全力でぶち込んだ作品でもあるため、単純な“知識”にとどまらず作者の実体験と情熱が各所に力強く描かれているのが何とも言えないですね。
それでいて物語上の前提条件として“サバゲー初心者に教える”という要素が込みされているので、説明の内容が広く浅いレベルにとどめられていて素人の読者でも受け入れやすかったです。

急ごしらえな装備と施設のレンタル品で実際にサバゲーをエンジョイする場面もありましたが、自慢の愛銃を抱えて大人たちがフィールドを駆け回り、本気で戦いに挑む姿からは全力で楽しんでいるハッキリと伝わってきて面白いです。
本気で銃を撃ち合うけど弾は安全面に配慮したBB弾(当たると結構痛いよ)
ガチで勝ちに行くけど楽しむことが目的だから作戦はほとんどないよ。当たって砕けろ!
BB弾が当たったのは自分しかわからないから、撃たれたら自己申告してね(マナーを守って遊びましょう)

大人たちが本気で趣味を楽しむサバイバルゲームガンアクション。廃課金に陥るメカニズムと作者の痛烈な叫びがこだまする熱い作品でメッチャ面白かったです。

サバゲにGO!  はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム (LINE文庫エッジ)

ぼくたちのリメイク Ver.β

ぼくたちのリメイク Ver.β (MF文庫J)

《あらすじ》
僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。会社が倒産し、企画もとん挫して実家に帰ってきたが、目が覚めたらなぜか十年前に…戻ることもなく、偶然が重なり大手ゲーム会社、サクシードソフトに拾われることに。配属されたのは第13開発部。そこは開発とは名ばかりで実際は社内の雑用を担うサポートのような部署だった。クセの強い同僚だらけのそこで僕はとある没企画書を見つける。それは実現が難しいとして没にされたものだったが可能性に満ちていて―。「好き、だったんですけどね…。ゲーム、作りたかったな」「なんとかしよう、なんとかするんだ…っ」いま、ここからもう一度始める青春やり直しストーリー!

mfbunkoj.jp

橋場恭也がシェアハウスで共同生活を送り、未来の超有名クリエイターたちと切磋琢磨していたであろう10年前の世界に戻ることなく、会社が倒産して無職になり転職活動をしている世界線の物語。端的に言えば、本来の橋場恭也が辿るはずだった未来の物語でした。
どこにでもいる1人の社会人でもあり、業界で輝かしい活躍を魅せるクリエイターたちをどこか遠い存在に感じていた頃でもありました。
しかし、不思議な因果もあり就職活動中の橋場恭也が大手ゲーム会社に勤めている河瀬川英子と出会い、口利きで就職先を斡旋してもらうことに。出会ったきっかけもあって意気投合し、あっという間に飲み仲間になってしまうあたり、本編の頃の雰囲気もあってなじみ深いものがありました。プライベートでも橋場が河瀬川の私服をチョイスする任を与えられるくらいの距離感が築き上げられていて、本編がシノアキ、ナナコの分岐ルートにも見えるところに正史は河瀬川ルートだという驚愕の事実。
何かこう、『河瀬川の尻にしかれる橋場』の絵面が容易に想像がつくんですよね。是非とも『ぼくたちのリメイク』のスピンオフ企画でも恋愛模様を描いて公私共に支え合えるような関係になってほしいです(願望)
あっ、橋場くんは大手ゲーム会社で開発を全くしていない名ばかりの開発部に配属させられていますが、本編で披露した制作としての潜在能力を見せつけてくれる目覚ましい活躍ぶりが描かれていてとても面白かったです。大学時代の環境下では決して遭遇することのない社会人ならではの悩みに直面する展開が描かれていて、社会の縮図を見せつけられているようで胃がキリキリしました。

是非とも本編、スピンオフ共に多くの読者の目に触れてほしい素晴らしい作品でした。

ぼくたちのリメイク Ver.β (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク Ver.β (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク(1) (シリウスコミックス)

ぼくたちのリメイク(1) (シリウスコミックス)

魔王学園の反逆者 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~

魔王学園の反逆者 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~ (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
魔族にとって人間は奴隷でしかない―。次期魔王候補に選ばれた普通の男子高校生・盛岡雄斗は、転入した悪魔の学校『銀星学園』で蔑まれる。「―あなたを魔王にしてみせる。だから私を…眷属にして」魔族の美少女・姫神リゼルとの出逢いが、雄斗の人生と世界を変えていく。どんな魔法も一瞬で身に付け、眷属の少女と肌を重ねることで魔力を無限に吸収する。それは魔族にはない、人間の雄斗にだけ許された特別な力。魔王候補となった人間が、正義の魔王となるべく、最強の悪魔たちに戦いを挑む!爽快にして妖艶。成り上がり学園魔術ファンタジー、開幕!

sneakerbunko.jp

学園×バトルファンジー×エロ
ただの人間が転校してきた学園で魔王候補として他の候補者と競い合うことになる物語。
魔装学園H×H』や『エクスタス・オンライン』に次ぐ新作ということで、エロ要素が絡んだ作品だと踏んでいたけれど予想通りでした。
『恋人』のアルカナに選ばれた主人公は固有魔法『愛魔献上(ヒーリングラバーズ)』を行使することができ、『相手と触れ合うことで魔力を分け与えることができる』らしいです。男子高校生の主人公は魔族の女子高生のおっぱいに挟まれてガンガン回復していくらしいです。親密な関係性とかその他色々な環境下で効力に強弱が付くらしいですが、要約すると『激しくエロいことをすれば使った魔力が全回復』する固有魔法です。
魔法の知識が皆無なはずの人間の主人公が、恋人のアルカナの謎の力により自らが望む魔法に関する知識を伝授してくれます。
そのため、初手からドッカンドッカン魔法を行使していきます。んで、その後は魔力が尽きて意識消失からのエロ展開のコンビネーション。
戦いになればなるほどエロスが付きまとう学園バトルファンジー作品です。
イラストを担当している方が成人向けの同人誌や漫画などでも活躍されているkakaoさんなので、エロさの際立つイラストを描くのも抜群に上手いので余計に作品全体のエロさが引き立ちます。やっぱり作品の雰囲気とイラストで出来上がったキャラクターの雰囲気は相性が大事ですね。

まだまだ主人公の周りには魔王候補が乱立している状況でますます今後の競争も激しくなることが予想されるので、どのような展開に突入していくのかとても楽しみです。

戦闘員、派遣します!4 (角川スニーカー文庫)

戦闘員、派遣します!4 (角川スニーカー文庫)

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
再編成された世界は、西の第二世代エクセリアが猛威を振るう凄惨な戦場へと変わり果てていた。レインたちは戸惑いながらも、亡霊の鍵を握る者“カイセイ”の手掛かりを調べ始める。一方、レインの親友アスリーもまた、偶然“悪魔の弾丸”を使用して以来、一人思い悩んでいた。消滅した人物、度重なる世界の変動、異変はどこか大切な人と繋がっているようで―。やがて彼女は、亡霊エアに問う。「あなたは―レインと何をしているの」悪魔の秘密に近づいた少女が、下した決断とは―。兵士たちの運命が動き出す、SFミリタリックファンタジー、転換点。

fantasiataisho-sp.com

アスリーが“悪魔の弾丸”の力を使用したことにより世界の変動を認識できるようになり、レインとエアの秘密に近づくことになる……

これまではレインとエアのコンビによる亡霊たちとの激闘とそれに伴い再編成する世界の様相を描いてきた物語が中心でしたが、レインたちの知らないところで“亡霊”の存在と“悪魔の弾丸”についての知ることとなり、アスリーの過去と未来を変えるきっかけともいえる転換点を描いた物語になっていました。

アスリーについては、レインと旧知の相棒であったり、男所帯な兵士たちのなかにおける癒し的なポジションでもあり、最も距離が近い異性でもありました。それでも、レインとエアの掲げる悪魔の弾丸の力で世界を変えていくという野望については秘密にされているため、アスリーの性格や容姿もあいまって修羅の道を突き進むレインに癒しを与えてくれる存在に思えていました。
しかし、運命とは残酷なもので、何の因果によるものかアスリーの故郷と家族を亡くした戦火のきっかけも亡霊によりもたらされたものであり、アスリーのなかの憎しみの感情が亡霊にむけられるきっかけにもなりました。
レイン、エア、アスリーの3人のなかにある友好的な関係も一気に崩れ去り、レインとエアのなかでもアスリーに対してひとつの決断を下す場面もあり、この物語も新たな局面を迎えることになりました。
固い決意のもとで世界の運命を変える修羅の道を突き進む人間もいれば、憎しみの感情をきっかけに行動を起こして世界の運命を変えようとする人間もいる。少年少女たちの強さと脆さがレインとアスリーの二人の行動に現れているように思いました。

レイン、エア、アスリーの運命は大きく動き出し3人の関係がどのように収束していくのか想像もつきません。
ファンタジア文庫が大賞にあてるだけあり、長期的に見てもますます面白くなってくるポテンシャルは十分にある作品だと感じられるので、是非とも評判・売上ともに伸びていってほしい作品です。
ちなみに2巻では僕のコメントも帯に採用されているので是非買ってください!!

わたしの知らない、先輩の100コのこと1

わたしの知らない、先輩の100コのこと1 (MF文庫J)

《あらすじ》
“最寄り駅が同じ”以外接点がなく、毎朝顔を合わせるだけだった先輩と後輩。そんな二人がある日、約束を交わしました。その内容は『1日1問だけ、どんな質問にも絶対正直に答える』というもの。「わたしはせんぱいのことが知りたいですし、せんぱいも知らないことを知るのが好き。だからお互い、1日1問ずつ―100コの質問をできることにしましょう」これは、1日1問ずつお互いの距離を縮めていく、二人のお話―早く付き合っちゃえよ!と思わず言いたくなる、Web発のイチャイチャ青春ラブコメ、待望の書籍化でお届けしちゃいます!
わたし、せんぱいのこと知りたいです。1日1問ずつ――教えてくれますか?

リンク 小説家になろう
https://ncode.syosetu.com/n3707eg/

『1日1問だけ、どんな質問にも絶対正直に答える』
後輩ヒロインが毎日顔をあわせるたびにウザ絡みしていくるのが最高!
肝心の質問の内容で『好きな食べ物』『嫌いな食べ物』『課外活動の有無』などなど、直接ラブコメ展開に発展しなさそうな質問をダラダラしているようだけど、実は相手のパーソナルな情報を引き出していてお互いに距離感を縮めているのがみそですね。何気に出会って1~2週間で今後のラブコメイベントに必要になりそうな誕生日や家族構成、男女交際の経験値をガッツリ抜き出されているので、1日1問に潜んでいる情報量は意外に多かったです。
そもそも1日1問だけ質問するというシチュエーション事態が、『じゃあ、毎日顔をあわせましょうね』の反証になることにお気づきでしょうか。要するに、毎日ウザ絡みしてくる後輩ヒロインとイチャイチャ青春ラブコメしてやがるんですよ。外野から見たら『早く付き合っちゃえよ!』とでも言いたくなりますね。

そんな感じで、毎日1問ずつ質問のやりとりをするだけの青春ラブコメでしたが、後輩ヒロインの同級生の登場によりただの青春ラブコメが一気に広がりを見せました。
『普通だったら長続きしません』『やめたほうがいいです』『あいつを飽きさせないでください』
この言葉の真意について、主人公との関係性からうかがい知れる要素は未だ微塵も感じられませんが、イチャイチャ青春ラブコメの路線から後輩ヒロインにはまだ明らかにされていない秘密が追加されたことで作品の世界が大きく広がりました。
いつか、ウザ絡みしてくる後輩との関係を一変させる展開が待ち受けているのかわかりませんが、先々の展開に含みを持たせることで興味をひかせることには成功している伏線だと思っています。

ウザ絡みしてくる後輩ヒロインとの絡みが心地いいラブコメ作品でした。ラブコメ好きラノベ読みとしておすすめしておきます。