働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

デスニードラウンド 3

悪夢と絶望の国、DNRへようこそ!! 幸福なる死(ハピデス)を君に!!

ハハッ!DNRは何度だって来たくなる、そんな中毒性の高いテーマパークだ!

デスニードラウンド ラウンド3 (オーバーラップ文庫)

内容紹介
ある日、組合から松倉チームに妙な依頼が入る。
尋常ではない高額なギャラの仕事とは『デスニードラウンド(DNR)』というテーマパークで夜な夜な行われている『何か』の調査だった。
一般客に紛れてDNRへ来たユリ達は招待を受けたとある園内のレストランへと足を運ぶ。
そこはDNRの真のゲストだけが訪れることを許された、秘密の会員制クラブだった。
そこでユリ達は知る。DNRの真実と仕組まれた狂気のシステム、そして閉園後の禁断のイベントを。
迫り来る、楽しげな音楽と笑顔に包まれた電飾で彩られたパレード、DNRの人気マスコットキャラクター達……。
悪夢に占められた夜に、未来を求めて足掻く者達のサバイバルゲームが始まる!



感想
DNRマスコットキャラクター"ニッティー"、千葉県船橋市の非公認ゆるキャラ、"ふなむっしー"、"熊のプー太郎さん"
いくら実在の人物団体は関係がないと事前に説明があっても訴えられてもおかしくないよww他にもドナルド的ななにかとか、エレクトリカルパレード的ななにかとかも出てくるし、DNRの施設の人間、関係者、果ては客までが狂気に溢れてる。
ここまで既存のキャラをいじくりたおして結果面白いからなんともいえないけど"こんなの絶対おかしいよ!!"。



「ダメダメ、悪夢と絶望の国は入るのは簡単だけど脱出は……ハハッ!!」
遊園地に潜入捜査にいき、ポップな感じで始まるかと思ってたのがそもそもの間違いだった。
゛食べちゃいたいくらいに可愛い゛普通は一つの比喩でしかないのにDNRの世界だと本気の言葉に聞こえる。
もうこのラノベを読んだらネズミの国に行けなくなるね絶対。


類は友を呼ぶ
ニッティーもおかしければ松倉たちもおかしい。
気がつけば自衛軍やSATの人間も松倉の”DNR報復作戦”に乗っかる。このときの様子はまさに、”中年達の文化祭”
この際の会話内容は全て改行なしの文の羅列。こんな書き方が許されるのかとなるほど印象に残ってる。誰がなにをしゃべってるかほとんどわからない。


最後に
デスニードラウンドの世界観はマスコットキャラクターの表情や仕草の一つ一つが違う意味合いに取れるそんなラノベ。地の文が非常に多くて作品自体に重みがあり、体の一つ一つの動きが緻密に描かれていて、リアルな動きと戦闘描写が文章から伝わってくる。
最強で最狂のニッティー。報復が済むまでの一連の展開は全てにおいて気の抜けない内容でした。