―Q.幽霊を信じますか?A.そんなのいるわけないっしょ!吉祥寺に住む我聞悠太は、オカルト板まとめブログ『キリキリバサラ』の管理人。アフィリエイトで一獲千金を狙う日々を過ごしていた。そんな悠太のブログをキッカケにして、見ず知らずの9人の運命がさまざまに交差し始める。それは小さな『違和感』を生み、やがて想像を絶する大事件へと繋がっていく。黒魔術、死後の世界、超能力、占い、異次元世界、予言、催眠術、都市伝説。―世界はインチキで溢れてる!9人の変わり者たちがオカルトの真理を暴く、超常科学NVL第1弾。
■著者メッセージ
オカルトとは何か?幽霊とは何か?つまり死後の世界はあるのか?これは人間にとって宇宙と同じくらい恐ろしく、愛おしく、深淵なるテーマだと思います。
最近なんだか急にこのテーマが気になり、個人的に科学的な考察を巡らせていたのですが、そんな時に生まれたのが本作です。
「信じるか信じないかは、あなた次第です」こんな曖昧なセリフも、科学の進歩によっては使えなくなる時代がやってくるかも知れません。
生きる事に意味があるなら、死ぬ事にだって意味があるのでは?
というわけで是非、霊界の皆さんにも読んで頂きたい物語です。
志倉千代丸
コミカライズ化決定、メインキャスト決定、テーマソング製作決定の三拍子! 1巻から400ページに及ぶ超ボリュームの内容だけど読んでいて全然苦にならない。むしろあとがきで著者が書き綴ったとおり、1500ページで刊行してほしかった!
吉祥寺を中心に巻き起こる謎のオカルト現象の数々。脅威の的中率をほこる占いや悪魔との契約で呪いを執行する黒魔術。9人の人物たちがバラバラに活動をしているなかオカルトという一つのジャンルによって徐々に繋がっていくストーリー。
読者視点だと「おい、やめろ! その呪いは本物だぞ! 最高ランクの呪いを掛けるのはシャレにならないぞ!」というハラハラするシーンやプロローグの一発目で話の方向性を容赦なく見せ付けられたおかげで引き込まれました。
書店で見かけたときにオーバーラップ文庫の推し作品と理由だけで買ったけどかなりの当たりでしたので、このページ数を気にしないよ、という人には是非オススメしたい作品です。