働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6 (ファミ通文庫)
金色の髪、緑の目。あなたがボクの勇者様ですっ!
野村美月が贈るファンタジー家庭教師コメディ、第6巻!
竜樹、聖羅が出席するため、ロマンシアの音楽祭に同行することになったシャール(♂)。船上で聖羅と過ごす楽しい時間を経てやっと到着! と思いきや、護衛のギルマーも加えたシャール争奪戦勃発!
そんな中「世界を救ってほしい」とささやく赤い髪の美女がシャールの前に現れて……?。さらにはポーラローズ姫と、コスプレ少年ヨルン、不気味な“終末教"まで登場し、音楽祭に不吉な影が迫る――。
ファンタジー家庭教師コメディ、待望の第6巻!





ほのぼのとした日常系から一変してファンタジーよりのストーリー。城内での日常ストーリーが好みの自分には若干不満点は残るものの、これまで明かされなかった“グリンダ”の行動に対する言及が含まれています。ようやく“シャール”が王国家庭教師をやる原因になった“グリンダ”の失踪の理由が大きく前進します。
そして相変わらずのドレ僕ワールド。表紙に登場する黒髪の少年。仕草と雰囲気からわかるとおり、れっきとした女性です。平然と性別を偽ったキャラクターが登場し、読者目線だと「もうわかってるよ……」と突っ込みたくなるような演出の数々が定着しつつありますね。

今回も聖羅可愛いよ聖羅。“シャール”と二人っきりになると普段の知的でクールな姿から豹変してもうデレっデレになるところとかもう最高でした。音楽祭に出席するために訪れた『ロマンシア』に、数多く存在する恋愛スポットが“聖羅”がアプローチを仕掛ける材料に全て転化されます。もう“聖羅”が可愛くて可愛くてしかたがない。あくまでも“グリンダ(シャール)”の立場は“聖羅”たちの家庭教師。時間がきたらいつかは“シャール”は離れていってしまうという事実に悩む“聖羅”。この二人の関係はどうなるんですかね?
自国である『エーレン』から『ロマンシア』への訪問とあり、『エーレン』に残ったものたちとの手紙のやり取りが掲載された6巻。そのなかの一部に「これは……」と、解釈の幅を広げたら今後の“シャール”の身の振り方に影響する伏線のようなものも含まれていました。といっても個人的な考えなので的外れな感じではありますがww

ラストの展開で重大な転機を迎えた“シャール”の王国家庭教師としての地位。原作者の野村美月によって「8巻までは脱稿済み」のコメントもあり、まだまだドレ僕のストーリーを楽しめそうで安心しました。他にも新作を続々と刊行するようなので、そちらも楽しみにしながらドレ僕の新刊を待つことにしましょう。