働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

カンピオーネ! 17 英雄の名

カンピオーネ! 17 英雄の名 (集英社スーパーダッシュ文庫 た 9-17)
神祖として復活した神祖パラス・アテナの挑戦を受けた護堂。最凶の竜蛇神と化したパラス・アテナとの戦いの最中、ついに全ての神殺しを滅ぼす『最後の王』の封印が解かれてしまう! 圧倒的な力の前に退却を余儀なくされた護堂は切り札となる『最後の王』の真の名を探り始めるが……!? 英雄と神殺しが織りなす超神話、最終章開幕!





これまでたびたび登場してきた『最後の王』との決戦。そういえば“アイーシャ夫人”の権能によって“ウルディン”のいた過去にタイムリープしたときにチラッと登場してましたよね?(うろ覚え)
今回は全ての神殺し《カンピオーネ》を滅ぼす最強の敵の登場とあって、最高のストーリーでしたね。『全ての神殺し』というキーワードに漏れず、世界中に散らばる七人のカンピオーネたちが一つの巻に登場します。もうイタリアの“サルヴァトーレ・ドニ”のような頻繁に登場するキャラクターから、日本での決戦を機に本編にめっきり登場しなくなった“デヤンスタール・ヴォパン伯爵”までが登場します。まあ実際に戦うのは日本のカンピオーネである“護堂”ともう一人なんですけど。

『最強の王』の真名がわからぬゆえに剣の言霊が使えず苦戦を強いるところから始まます。そう、剣の言霊といったらもちろん教授のシーン。いったい誰が教授をする役目を担うのか。もうそこがカンピオーネの一番の楽しみです。この教授という、戦ううえで必要なのだからという免罪符のもとで、普段は奥手な“祐理”や“リリアナ”が積極的になる部分とかが個人的にたまりませんね。ちなみにこれはたとえなので、今回だれが教授を行うのかというネタバレではありませんのであしからず。

そうそう、今回の『最後の王』に関して、自分なりにいろいろと考えながら読んでいましたが、真の名が明かされても完全に「だーれー?」な状態でしたねw
原作者いわく日本での知名度は低いとのこと。しかし歴史に造詣の深い人ならすぐに気づくとか……

歴史上の史実に基づく神々が数多く登場するカンピオーネの世界観。神殺しである“草薙護堂”の奮闘劇だけを見る分にもかなり面白いラノベですので、「ぼく、歴史嫌いなんだよね(そんな理由で敬遠する人は少ないと思うけど」という理由から読まないという人でも楽しめる内容でした。