働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 2

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する(2) (モンスター文庫)
宝くじで一夜にして40億円もの大金を手にした志野一良。お金と現代知識を使い、見事異世界の村を救った一良だったが、秘匿してきた自身の存在が、ついに領主側に露見してしまう。この窮地を切り抜けるため、一良は領主と直接面会することになったのだが―「小説家になろう」で大人気、異世界救世ファンタジー、待望の第二弾。書き下ろし番外編の「秘密の会話」では、落ち込むバレッタのフォローを頼まれた村娘・ニィナの姿が描かれる。バレッタとニィナ、女の子同士だから話せる内緒話とは―。







宝くじで得た40億円もの資金で異世界に現代の物資を搬入し、グリセア村に多大な恩恵をもたらした後の物語。グリセア村に留まらずイステール領の領主にまで一良の存在が広まるまでの展開は、村人の言い伝えにあるグレイシオールと同じ末路をたどるんじゃないかと終始ヒヤヒヤする緊迫感がありました。口絵でバレッタが男に襲われているシーンでこのあと襲われるサインを出しているなか、肝心の一良はナルソンのもとに連衡されている状況に手に汗握りました。
1巻では語られなかった現代と異世界を行き来する謎の通り道に関する言及が数多くあり、なんといっても主人公のカズラの父親の意味深な発言が気になります。あの親父はいったい何を知っているんですかね。
一良が領主と会談することでますます異世界での活躍の幅が広がりました。ナルソンの娘がぼやいていた塩の取引問題、川の増水対策などなど。異世界に向かう通路の畳の下に鉄板で補強されていることを知った一良は、3巻でどんな物資を運んで恩恵をもたらしてくれるのか楽しみです。
モンスター文庫のなかで一番のおすすめ作品ですので是非読んでみてください。