働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

魔王なあの娘と村人A (9) ~村人たちの秘密のクエスト~

魔王なあの娘と村人A (9) ~村人たちの秘密のクエスト~ (電撃文庫)
“魔王”竜ヶ峯桜子と、“勇者”光ヶ丘翼の生徒会選挙の火蓋が切って落とされた。クラス委員になり、選挙管理委員も兼任することになった俺・佐東は、ヒヤヒヤしながらその戦いを見守ってたわけだが―そこにもう一つでかい問題が出てきちまった。投票日の手前に行われる体育祭に、急に竜ヶ峯たちも参加するって言い出したんだ。もともと個性者は俺たち一般生徒をしっかり認識しないから、勇者の翼みたいな例外を除いて、こういう協調性が必須の行事には参加しないはずなのに…。前の文化祭のときのように国からの命令とかいうのがあるわけでもないみたいだし…一体どういうことなんだ?






魔王の個性をもつ竜ヶ峯桜子、勇者の個性をもつ光ヶ丘翼、そして何の個性も持たない村人の佐東次郎。その他様々な個性者と村人を交えた生徒会選挙&体育祭。
選挙といえばかかせないのが選挙ポスター。勇者と魔王の性格がよくわかる個性的なポスターに仕上がっていて、口絵のカラーイラストを見れば一目瞭然。相変わらず翼の周囲が求めているものを認識せずに自分の正義をつらぬくところや、竜ヶ峯が魔王の個性を発揮させると彼女が意図しないところで感謝される羽目になる。シリーズを通してのお決まりの展開が今回は生徒会選挙という形で書かれていて、この作品が好きな僕はとても楽しめましたね。安定して面白かったです。
そんな個性者と村人の学校での日常を描きながら、徐々に進展していく魔王・竜ヶ峯桜子と村人・佐東次郎のラブコメ劇。今回も例に漏れず、もうこいつら付き合っちゃえよ、ってくらいにラブコメを見せてくれてニヤニヤがとまらない。ネクロマンサーの塚耶とかロボットの矢車もいい加減茶化すだけじゃなくてテコ入れしてくれませんかね。