働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。

オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。 (富士見ファンタジア文庫)
ある日の放課後、少女のパンツが弾け飛んだ。「―制限時間は、たったの5分。これがパンツを穿いていられる時間。こんな女の子イヤだよね…?」「ああイヤだな」JK嫌いとして学校一有名な高校生・及川弥代は言う。そう、彼の青春にはラブコメなんて訪れないはずだった。しかし、学校一の美少女・星宮奈々の特異体質を目撃したことで、彼女の秘密を守ってあげることに―





女嫌いの主人公である及川弥代が語る女子にまつわる偏見エピソードの語り口が俺ガイルのヒッキーを連想させるくらいに酷い内容。一度ならずに二度三度と女子がクラスにいるにも関わらず堂々と女子に対する自分なりの女子像を披露しまくった結果、クラスの女子全員から冷たい目で見られる始末。
学校一の美少女と称される星宮奈々の「履いたパンツが5分で爆散する」謎の特異体質を真剣に解決しようとするんだけど、どう考えてもやっていることがバカバカしくて、それこそ「鉛でも履いとけ!」と突きつけたくなるくらいにぶっ飛んでいる内容だった。
星宮奈々の特異体質のことはもちろんクラスの誰にも明かすことのできない、主人公の及川弥代だけが知る秘密。それゆえに、「弥代と星宮さんは付き合ってるんですか!?」の質問にたいしては「No!」と宣言できるけども「二人はどういう関係なんですか!?」の質問にたいしては「秘密です」としか返しようがないよね。その結果、ラノベ特有のクラスメイトが阿鼻叫喚して男子からはフルボッコにされるというお決まりの展開が発生して色々と楽しませてもらいました。決して嘘はついていないんだけど、ワードチョイスが地雷を踏んでた。
表紙から漂う地雷ラノベ臭を乗り越えて読んでみたら予想外に面白いラノベでした。