働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

俺の彼女は世界遺産

俺の彼女は世界遺産 (ダッシュエックス文庫)
「わたし……サグラダファミリアになっちゃったの! 」
世界では世界遺産と少女が、その存在がリンクする謎の怪現象が頻発していた。時の流れから切り離され、遺産を象徴する特殊能力を備えた彼女たち--
〝遺産少女〟が集められた学園都市・世界樹学園に、入学した和久三太郎は、そこで初恋の君、桜田・F・ミリアと再会するが……
前代未聞の異能力バトル、いざ開幕!






「わたし……サクラダフアミリアになっちゃったの!」の帯を装備していたら買わざるをえない。
父親の書斎に保存されている世界遺産の資料をもとに主人公の和久三太郎も世界遺産に対して人並み外れた執着をもっている。幼馴染の桜田・F・ファミリアと遺産少女たちを集めた学園都市で偶然の再開を果たしたことで始まる、世界遺産擬人化学園異能力バトル。世界遺産と少女たちがリンクして、遺産を象徴する特殊能力を備えた遺産少女たちによる謎のバトルはぶっ飛んだセリフ選びがつぼった。

「わたし、サクラダファミリアになっちゃったの!」「逃げようミリア! 相手はサンピエトロ大聖堂だ!」
サクラダファミリアVSグリニッジ&ラ・ショー=ド=フォン&ヴァールベリの対戦カードも意味がわからないしバカすぎて笑った。

『遺産力』世界中に点在する世界遺産の人気によって強まるといわれる遺産少女たちの遺産力。そのなかでも、スペイン・カタルーニャ出身の建築家アントニ・ガウディ氏が手掛けた未完成の巨大教会「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)。現在では2026年の完成が見込まれており、このサクラダファミリアが完成することで『遺産少女』桜田・F・ファミリアの身に危機がやってくる。『遺産』と『遺産少女』のリンクを断ち切るべくして奮闘する主人公の周囲に登場する人物たちが今後が『遺産少女』たちの秘密を握っていそうでかなり気になってくる内容。
1巻で存在だけをちらつかせた『遺産少女』の他に『修復師』という謎のキーワードが登場しており、『遺産少女』だけが通っている学園都市に唯一例外として入学している主人公の活躍にも期待ができる。

三太郎「今も昔も俺が好きなのはサクラダファミリアだ!」歯の浮くようなセリフで告白にもとれるし誤解もされるようなワードチョイスをする主人公は天才だと思うよ。