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働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

LOST -風のうたがきこえる- 下

LOST -風のうたがきこえる- 下 (ファミ通文庫)
ネットにアップした奈緒の歌は、たちまちミリオン再生を記録した。敏腕マネージャー矢作女史の後押しもあり、有名ボカロPの仲間入りをした慶太郎。そして彼とリンクするように、電話の向こうの奈緒もメジャーデビューへと近づいていた。そんなある日、慶太郎は二万人が集まるボカロPの祭典に招待される。奈緒が夢にまでみた大舞台で、慶太郎は一世一代の賭けに出ることにするが―。ミライショウセツ大賞優秀賞。失われた恋と歌の奇跡の物語、完結!
奈緒と慶太郎の想いが、2万人の前で奇跡を起こす――






東京でミュージシャンになる夢を掲げたまま亡くなってしまった幼馴染の奈緒の意志を継いで、『奈緒の歌を多くの人に聴いてもらおう』と活動を続けていた慶太郎。人気ボカロPが一堂に会する大舞台では、常識的に考えたらありえない一世一代の賭け。『奈緒の歌を聴いてもらい』一心でとった行動からは若者らしい勢いを感じる。敏腕マネージャーのアシストを経て徐々に築き上げてきた地位と、その後に被るであろうリスクをかえりみないまっすぐな情熱と最後の感動的なクライマックス。
ラノベを読んで泣くことってそうそうないはずなんですけど、これを読んでるときは本当に泣きたくなってきた。
これまで一切触れることの無かった『奈緒の暮らすTOKYO』についての言及が下巻で満を持して登場。解約済みの携帯に掛かってくる奈緒からの電話は常に一方的なもの。奈緒が自分の身に降りかかった現状を理解したとき、奈緒と慶太郎の細い繋がりが切れるのではないかとハラハラします。
元あった投稿作品よりも読後感を良くして仕上がった作品というだけあって、ここ最近読んだラノベの中で一番泣けた作品でした。最後の大舞台での演出はかなり良かったです。
これはオススメの逸品です。