働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

星刻の竜騎士XVII

星刻の竜騎士XVIII (MF文庫J)
故郷での母との再会も束の間、アッシュは盟主サヴォナローラの正体を知った。アッシュにとって、あまりに残酷な真実。それでもこの世界を護るため、自分が盟主を止めるのだと、アッシュは揺るぎない決意を固める。そんな折、オスカーから各国首脳を集めた極秘裏の会談が提案される。会談場所はシェブロン王国の王立歌劇場。アッシュ達一行は懐かしい面々との再会に喜ぶ。敵の目を欺くため、会議は演目中に進められるが、カルト宗教団体〈血の黄昏〉の魔手は劇場にまで及んでおり――!? 美少女ドラゴンが歴史を刻む本格ファンタジー、第4部・完結編スタート。





完結編スタート--このシリーズも残すところあとわずか(あとがきにそう書いてました)
もうここまで来ると「エーコも昔に比べたらだいぶものわかりがよくなってきたなぁ……」「シルヴィアの刺々しい態度も軟化して生徒に慕われるようになってるなぁ……」などなど。完結編と聞かされてから思い返してくると、多くのキャラクターが変化していることに気づかされる。
アッシュも昔は「誰の竜でも乗りこなせる問題児」という位置だったのに、今では誰もが憧れる『アヴァロン聖竜皇騎士団のアッシュ』までに成長している。今に至るまで、数々の激闘を繰り広げてきたアッシュの周りの男女比率がとんでもないくらいに偏ってたりするけど、『英雄色を好む』を体現したモデルだと思えば納得がいきそう(笑)
それでもメインヒロインの筆頭として挙げられるのは、1巻から活躍してきたエーコとシルヴィアだという事実は、これまでのシリーズを通しても明確なんだけどね。多人数で窮地を乗り切る際のパーティー編成も、アッシュ&エーコ+シルヴィアの組み合わせは盤石と言ってもいいほど。これはエーコのドラグナイズ化とアーク献呈、シルヴィアのパル『ランスロット』の汎用性の高さを考慮すれば妥当な組み合わせなのは理解できるけど、色々と勘ぐってしまう。
逢瀬の回数は二人ともほぼ互角だと思うし、何よりも未だにどっちを選ぶかに関する話題についてはまだ触れていない。自分としては、真面目系なシルヴィアを1巻から応援してきたからシルヴィアには幸せにイチャついてほしいな。そしてそれを眺めながらニヤニヤしていたい!

この作品の結末を最後まで見届けたいと思います。