働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 2

エイルン・ラストコード ?架空世界より戦場へ? 2 (MF文庫J)
ロボットアニメの世界から西暦2070年の世界へと召喚されたエイルン=バザッド。虚構の存在である自分の存在を認めてくれたセレンと、この世界を救うため立ち上がるエイルンだが、騎兵部の部員は独断専行、心に爆弾を抱えた生徒が多数と、人類反抗の先鋒たる氷室義塾の崩壊寸前な状況が判明する。何よりセレンにまつわる悲しい過去『機兵部初代部長・神無木緑の喪失』が呪縛のように多くの生徒を苦しめていた。「一ノ瀬…誰かが誰かに成り替わるなんて、出来はしないんだ」だが、エイルンの言葉と行動が、多くの人の心を動かしていき―!?爆発する爽快感!とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第二弾!





是非ともアニメ化まで突き進んでほしいですな!
日本を襲ったマリスの集団を前に独断専行をした騎兵部のメンバーの根性を叩き直すため、『エイルンVS騎兵部男子メンバー全員』の近接格闘戦が行われたシーン。超人的能力を前に次々と叩きのめすさなかに、「こいつらを一端の戦闘員に作り上げてやる!!」と意気込んでいるエイルンの回想シーンを挟む演出からは、このラノベがアニメ化が決定して放送されている姿まで想像ができた。「1対1でなくても全員でかかってこい!!」って煽っていくエイルンさんマジイケメン鬼教官!

これまでは「アニメオタク野郎」「金持ちのボンボン」なんて馬鹿にされていたり、慣れない日本の風習に奇天烈な行動を繰り返して冷笑を浮かべられることもしばしば。
そんな空気を一掃して『騎兵部全員が尊敬する鬼教官』にまでに負のイメージを払拭。これまでたびたび登場してきた亜賀沼。前田、江藤の問題児3人もエイルンの地獄の特訓メニューをこなしていくうちに完全なる洗脳教育を受けた結果、周囲の騎兵部員たちから総じて「なんかきもい」と言われる始末。
突如心を入れ替えた亜賀沼たち3人を見たときのその評価は無難だけど、そこに至るまでにエイルンと交わされた熱い言葉の数々を見れば実に清々しい。

日本が誇る対マリス戦用戦闘兵器ネイバーとヘキサたちの意識改革も完了してエイルン以外のメンバーも十分な戦闘力を確保しつつある現状。今回も激熱なロボットライトノベルでした。
正直なところ今年のこのラノに食い込んでくるんじゃないか?