働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

生徒会探偵キリカ6

生徒会探偵キリカ6 (講談社ラノベ文庫)
生徒数8000人超の巨大学園に、ついに生徒会選挙の季節がやってくる。絶対王者の天王寺狐徹会長に叛旗を翻した僕は、対立候補の朱鷺子さんと手を組んでなんとか勝つ道を探り始める。勝敗の鍵となるのはやはり副会長候補―なのだが、美園先輩を超えるような逸材がそうそう見つかるはずもない。一方の生徒会探偵キリカは、会長がなぜ美園先輩を相棒に選んだのかの謎に肉薄。やがて明かされる衝撃の事実と、僕が考えついた危険な作戦とで、選挙戦はまったく予想もしなかった異次元の領域に突入する!いよいよ一大決戦を迎えるハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、第6弾!




巨大マンモス学園だけあって生徒会選挙のスケールと意気込みが異次元レベル。生徒会長&副会長候補を自ら選んで出馬表明すること。
「今年の生徒会選挙。天王寺狐徹の右腕は誰なになるんだ!!」
出馬の申請を行った時点で校内で話題騒然。打倒・生徒会長天王寺狐徹政権!! 対立候補はあの神林朱鷺子。校内での人気をほこるこの二人がいかにして相手の意表をついて得票数を稼ぐのか。

白樹台学園独特の『生徒会長&副会長候補の票数の合計』『副会長候補を擁立しなければ出馬できない』、この2つによると勝利のカギを握るのは副会長候補。
現生徒会副会長・竹内美園の存在がこの戦いの運命を握る中で、生徒会公認詐欺師の牧村ヒカゲが執った行動には、「さすがですヒカゲさん。あなたならやってくれると思ってましたよ!!」と言いたくなるくらいに盛り上げてくれた。
騒動の渦中には巻き込まれないけど陰で暗躍する主人公。もしかして本当に打倒天王寺狐徹を成しえるのでは!?
最後の最後までこのハイスケールな生徒会選挙までどんな結末を辿るのかわからないので存分に楽しめました。
天王寺狐徹の語る絶対王政と政治論だけで合計12ページ。かなり熱のこもった長い語りは思わず読み行ってしまうくらいに読み応えがありました。