働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

黒崎麻由の瞳に映る美しい世界2 amorosamente

黒崎麻由の瞳に映る美しい世界2 amorosamente (ファミ通文庫)
文化祭、そしてノギハラとの件を経て、少しずつ変わってきた黒崎。本格的にピアノを習いたいと言う彼女を、僕は入谷市で行われるコンサートに誘うことにした。その奏者である青島未華子さんは、黒崎のお母さん、奏さんの教え子であることがわかり、黒崎との出会いを喜んでくれるのだけど、彼女は黒崎の両親の過去、そして二十年前の事件にも深く関係していたようで―。第16回えんため大賞優秀賞受賞作、ドラマティック青春ストーリー第2巻、登場。





ファミ通文庫の恋愛ものは安定して心に響く作品。普段からよく目にするファンタジー、異能バトル、学園ラブコメなどとはまた違った方向で楽しめる内容。ドラマチック青春ストーリーという謳い文句通りの感動的なストーリーで思わずうるっときちゃいました。

2巻の内容を少し掘り下げると、高校の地下室に幽霊として現れていたノギハラについて調べていくことがきっかけで話が進んでいきます。新キャラクターの登場のタイミングやリアクションから「こいつ、何か知ってるな」的なオーラをぷんぷん醸し出してましたね。『実は○○と○○の間に意外な関係が!?』といった驚愕の展開もとくにないんですけど、ノギハラが自殺をするに至るまでのストーリーや人間関係が丁寧に書かれているので全く退屈にならないです。
シリアスな雰囲気でノギハラ事件の真相に迫るさまと黒井&黒崎の恋愛・日常パートなどのバランスが良かったです。

あ、それと2巻から黒井&黒崎さんが本格的にラブラブしている様子がチラチラ見受けられますね。「1巻で告白してたっけ?(忘れた)」ってな感じであやふやなんですけど、クラスの友人たちからも空気を察して二人っきりにするように気を配ったり。肉体的接触も増えてきたし、黒井(主人公)が黒崎に夜中に突然電話をかけ出した時はもう半端じゃないくらいにリア充オーラを醸し出してまして、ニヤニヤするどころか殺意が湧いてきた(笑)

まあ黒崎さんが惚れるのも無理はないか。黒井くんは今回も彼女の抱えている家庭の事情にガンガン首を突っ込んでいってるし、実の父親よりも黒崎のことを理解しているだけあって、その強い熱意がビシビシ伝わってくるよ。なるほど、こういう人間がモテるのか(メモ)