働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 13

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者13 (講談社ラノベ文庫)
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した文化交流のため、それも主にオタク文化メインの交易会社“アミュテック”の総支配人・加納慎一が今回は、エルダントでの新兵器開発に関わった大混乱に巻き込まれる!?精神干渉魔法に長けるツェルベリク王国に対抗するために、ガリウス達がエルダント城の最奥から発掘したのは、長く封印されていた『禁忌の鎧』。慎一達に意見を求めるために屋敷に持込まれたところで、なんとミュセルが、エルビアが、ペトラルカが取り込まれ、最悪の呪いが発動した!かつてない混乱と激闘を、慎一は治められるか!!あれっ、でもなんか、この『禁忌の鎧』って、妙に既視感があるんだけど!?




日本の引きニートだった加納慎一がアミュテック総支配人となりエルダントでオタク文化の布教を続けていくなか、ハーフエルフのミュセル、ウェアウルフのエルビア、エルダント帝国皇帝ペトラルカの4人の間に生まれた恋愛感情のすべてがぶちまけられる回になっていましたね。
異世界においてハーフエルフが他の種族から差別的に扱われるというなかで、日本という国で生まれ育った加納慎一が異世界の固定概念にとらわれることなくハーフエルフのミュセルを受け入れた事実が、ミュセルにとっての恋愛感情が芽生えるきっかけになる。エルビア、ペトラルカも同様に、加納慎一を自分にとって特別な存在だとはっきりと言葉にしたことがきっかけで、ラノベ主人公のもつ鈍感キャラが打ち破られ、3人の想いを真剣に考えなければいけないという修羅場的展開。

的場さんも美埜里さんも光流さんも他人事だと思って容赦なく修羅場をかき乱す言動や行動を起こすし、徹底的にハーレム状態になってる慎一をいじり倒してくれるし、ラブコメのツボを容赦なく刺激してくれてますね。本命は誰か、もちろんそれも気になりはするけど、優柔不断ヘタレ主人公の追い詰められている様が滑稽(ざまぁww