働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

六畳間の侵略者! ?20

六畳間の侵略者! ?20 (HJ文庫)

《あらすじ》
今回の六畳間は日常編!部活動やショッピングを楽しむ少女たちの姿や、孝太郎との関係の変化など、六畳間の“今”が垣間見えるエピソードがてんこ盛り。更に、文化祭で行われるお料理コンテストに六畳間メンバーがフル参戦することに…!?120ページ超の書き下ろし中編に、web連載分も加えた超豪華仕様の短編集「へらくれす!」編をお届け!


六畳間で暮らす全てのメンバーを余すことなく活躍させた日常もの長編シリーズの短編集。コスプレ研究会に所属するメンバーを巻き込んだひと時の日常風景に始まり、文化祭のお料理コンテストでは料理の得意なキリハ、ルース、静から初心者のティア、ゆりか、クランなど、それぞれが思い思いの料理を作る日常風景が収載されていて心温まる1冊でした。
ここまでの長編シリーズになっていても、孝太郎を含めて総勢11人のメインキャラクターに囲まれていると、キャラクターの数だけ個性が生まれてくるので、そのシチュエーションにあった組み合わせで物語が進行してくところが飽きることの無いレパートリーの多さになっていると思います。
六畳間に集うヒロインたちと孝太郎との間の絆の深さを改めて客観的に見てみると、男女の仲を超えた家族のような距離感がクラスメイト達を困惑させるシーンもあって面白かったです。恋人でもない女の子たちの料理の腕前を完璧に熟知していて、その料理をふるまえるポジションにいる孝太郎の存在に驚愕する親友のマッケンジー君の反応が正常。孝太郎たちがお互いに相手のことを把握しきっていて心を許している、そんな接し方と何気ない日常風景が本当に癒されます。もう六畳間の侵略者はいつまでも続いてほしい日常ものラノベです。