働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する(4)

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する(4) (モンスター文庫)

宝くじで一夜にして大金を手にした志野一良。イステール領で穀倉地帯の改善に精を出す一良だったが、ある日、領主ナルソンの娘であるリーゼより「親愛のブレスレット」を渡される。そのブレスレットは、アルカディアにおいて告白の際に用いられる特別なものだった。しかし、一良はそんな意味があるとは露知らず、そのブレスレットをバレッタに見せてしまい―。「小説家になろう」発、異世界救世ファンタジー、待望の第四弾。書き下ろし番外編の「果たされるべき誓い」では、バルベールに生まれ故郷を襲われた直後、ジルコニアの隠された過去が描かれる。

リーゼから受け取った『親愛のブレスレット』の真意を知ることなく身に着けている姿を目撃したバレッタ、二人の直接のご対面はないものの、間接的にとはいえ静かな駆け引きが行われている光景が、やがてバレッタとリーゼが邂逅したときにどんな展開が待ち受けるのか、この先の展開が予想できないぶん楽しみが増えてくる要素が目白押し。
宝くじで尽きることの無い資金を手に入れたことで異世界に持ち込む現代のテクノロジーの産物(水車、手押しポンプ、水力発電機、業務用冷蔵庫)の数々。異世界の文明レベルをはるかに上回る設備を持ち込んで領地の抱える問題をひとつひとつ解決していきつつ、真新しいものに飛びついていく異世界人のリアクションが新鮮で面白いのもあって読んでいて楽しいです。手押しポンプを我先に試そうと群がる大人たちってどうなのよ……

グリセア村に住むバレッタの日本語の読解能力もここにきて急成長を遂げてきており、一良の持ち込んだ専門書の知識をドンドン吸収していって才覚を表しており、一良の手助けができないか独自に行動を開始したりと、これまた先の展開が面白くなりそうな要素をばらまいてくれて次の巻で回収されるのが楽しみでしかたがない。
停戦条約を結んでいるアルカディアのイステール領がこれまで一良の恩恵を受けて急速に力を付けはじめてきたなか、この先に待ち受ける戦争にどのような結果をもたらすのかが気になりますね。

イラストレーターの黒獅子さんの描くジルコニアさんのイラストは人妻とはとても思えないくらい若々しくて可愛いイラストで、寝間着姿の挿絵が一番グッと来たのも良かったけど、表紙の手押しポンプをはじめ、小物のイラストも細かく描いてあって良かったです。