働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

最強ゲーマー、異世界にて実況プレイ中

最強ゲーマー、異世界にて実況プレイ中 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
「……ハードモードにも程があるだろ! ?」
古今東西あらゆるゲームをやり込んだ俺、高坂葵は『ゲームが得意な方を優遇』という怪しげな求人広告を見つけ―気がついたら、異世界に放り込まれていた。そこは何もない渓谷のドン底で、あるのはスコップとツルハシのみ。詰んだ…って思ったら、なにやらこの世界では、まるでゲームのように地形を拡張したり、作ったアイテムの売買ができたりするらしい!?なるほど、そういうことなら、いままで鍛えた俺のゲーマー魂をいっちょ発揮してみますか!!
「さあ攻略を始めよう。せっかくの異世界送りなら楽しまないとな! 」

新しい職場は異世界のとある領地の管理人、ゲームのようなステータス画面とアイテム売買を活用して異世界で生きていく姿がさながら実況プレイ。この作品の世界としてはマインクラフトをイメージしたらわかりやすいですね。採取用の装備でもってアイテムの採取を繰り返していって、それを自分の領地の商品として売りに出してお金を獲得していく。そして手に入れたお金でもって、管理している領地の設備をグレードアップすることで、よりレア度の高いアイテムを手に入れることができるようになり、それを商品としてまた売りさばく。ゲーマーの高坂葵が『渓谷のドン底』という僻地でありながらもゲームのように楽しむことのできる異世界を全力でエンジョイしている姿がとくに面白かったです。異世界の管理人がもつツールがあれば、石材ひとつで小銭になるのがまた恐ろしい。

異世界ではじめて出会ったハーフコポルトの少女・アンとの異世界ライフ。これはまさに表紙を飾っている女の子なんですけれど、読めば読むほど保護欲を掻き立ててくるヒロインで可愛く思えてくる! 渓谷から転落してきたけれどたまたま一命を取り留めた彼女と共に、異世界の管理人生活を送る高坂。葵。そこからさらに『上から人が落ちてくる』ということは、渓谷を登った先にはまだ見ぬ異世界の村が点在しているのでは……、という感じでドンドンとストーリーが広がっていきます。村人や商人との交流で異世界から売り出す特産品を獲得して、さらに管理している領地を充実させていったりと、ゲーマーが送る充実した異世界ライフが描かれていて、個人的に続きがもっと読みたい! と期待したくなる作品でした。