働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

今年デビューした注目の新人ライトノベル作家

夏鎖芽羽さんが企画した2015年にデビューした新人ライトノベル作家を紹介する企画に流れで参加することになりました。2015年デビューのラノベ作家はweb小説からの書籍化も含めるとなると、個人的にもふるいにかけていくのがきつくなってくるのもあるので、新人賞経由でデビューしたラノベ作家にスポットを当てて、そのなかから自分のなかで特に面白かった作品を紹介していこうかと思います。



路地裏バトルプリンセス (GA文庫)

路地裏バトルプリンセス (GA文庫)

《ストーリー》
ある夜、路地裏で高校生の日月は、姿を偽り腕を競う路上格闘技“血闘”に身を賭す一人の少女と出会う。彼女のその―金のツインテールに改造セーラー服姿は、全ての敵を「一撃」で沈め、そして消えた伝説のランカー“魔王少女”のもの。ところが日月は―そんな“魔王少女”を「一撃」で沈めてしまう!「いるもんだな…ニセモノって」何故なら―!?―この地には、魔王少女が現れる。そんな噂が流れ出して一年。本物の一撃に憧れる少女が、戦うことを辞めた少年と出会うとき、“血闘”に新たな伝説が刻まれる!!白熱の路上バトルアクション。

第6回GA文庫大賞優秀賞
路地裏街で日夜繰り広げられている路上格闘技“血闘”の舞台にそれぞれの想いを胸に白熱したバトルが繰り広げられるなかで、ランカーどうしの超人的な身体能力から放たれる技の応酬と、一挙手一投足で細かく書かれているキャラクターの体捌き、最高に熱いバトルアクションを書いたライトノベルだと思います。



マンガの神様 (電撃文庫)

マンガの神様 (電撃文庫)

《ストーリー》
学校の廊下で美少女・楪葉とぶつかった日から、高校生兼新人漫画家の僕の毎日はトラブルだらけ。え?彼女は実は僕の憧れの人気漫画家で、マンガみたいなトラブルを巻き起こす“マンガの神様”に憑かれてるだって!?確かに彼女はマンガみたいな美少女だし、僕は人生初のスランプに陥るし、転校生が初恋の女の子で隣の席になるし。ま、まさかこれが、“マンガの神様”の力…!!だけど僕はそんなもの、絶対に認めてなんかやらない。そして楪葉、必ず君のマンガを超えてみせる!!!マンガの神様によって巻き起こる、トラブルいっぱい青春ライフ!

第21回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。
マンガ×恋×青春!! マンガの神様によって巻き起こる、トラブルいっぱい青春ラブコメ
高校生で新人漫画家の主人公が面白いマンガを描くために向ける情熱と漫画家どうしで交わされる漫画の創作論がとにかく熱い。まるでマンガのような展開……と言いたくなるような、新人漫画家の主人公の前に立ちはだかる数々の漫画家としての困難な壁を乗り越えていくまでの道のり。シンプルに『面白さ』を追及しているようでかなり奥が深い。


あの夏、最後に見た打ち上げ花火は (ガガガ文庫)

あの夏、最後に見た打ち上げ花火は (ガガガ文庫)

《ストーリー》
何もないのどかな田舎町・松乃に暮らす中学2年生の眞田寛樹は、幼なじみの三島桐子・親友の阿久津恒正らと、毎年変わることのない夏休みを過ごしていた。そんなある日、寛樹は謎の美少女・伊東ノアと出会い、恋心を抱くようになる。徐々に彼女との距離を縮めていく寛樹だったが、ノアに過去の記憶がないことを知る。ノアが記憶をなくしたまま不安な毎日を過ごしていると感じた寛樹は、彼女の記憶を取り戻すべく、奔走するのだが…。中学生の男女が織りなすひと夏の物語。

第9回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品
のどかな田舎町に突如現れた謎の美少女との出会いと別れを描いた青春SF作品。夏休みのひと時を共に過ごしていく中で徐々にふたりの距離が縮まっていく中で、伊東ノアが記憶を無くしてしまった真実にたどり着くにつれて、ふたりの関係に決定的な転機が近づいてくる。その先に待ち受ける結末を知らされたときの主人公の境遇をイメージすると、心が引き裂かれそうになりました。


《ストーリー》
祭りの最中、少女が炎の海に没した。密室かつ衆人環視、そのうえ千年前の伝説を模倣した形で。魔女の手によるこの事件に、新米騎士ウェルナーと『魔女狩り女伯』ことルドヴィカが挑む。だが二人は知らなかった―事件の裏に眠る超歴史的真実の存在を。さらに追い打ちをかけるかの如く、ルドヴィカの前に異端審問官の少女・エルシリアが立ちはだかる。旧友にして天敵同士の二人は、とある悲劇を共有していた―少女達の対立、魔法に彩られた事件、千年間解かれなかった謎。そして偽りの真実が牙を剥いた時、少年は己が正義の在処を知る。

第1回集英社ライトノベル新人賞《優秀賞》
新人賞ゲスト審査員・新房昭之(アニメ監督・代表作『魔法少女まどか☆マギカ』など多数)も絶賛した若き新鋭のデビュー作
ファンタジー×バトル×ミステリを融合したらここまで面白くなるのか!! そもそもミステリーを今まで一度も読んだことがなかったんだけど、ミステリーってこんなに面白いものなのか!! と痛感することになった1冊でした。繋がることのなかったふたつの要素が事件の真実に近づくにつれて結びついたときの驚き。2015年に読んだ新人賞作品のなかで個人的には一番面白かったラノベです。

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