働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

盟約のリヴァイアサン (7)

盟約のリヴァイアサン (7) (MF文庫J)

《あらすじ》
竜の力を使いすぎた結果、ハルの身体のドラゴン化は進行の一途を辿っていた。事態を重く捉えた織姫たち魔女は、ハルに人間としての強い充足感を与えることで、どうにか症状を回復させることに成功していた。しかしその脅威はやがてハルの記憶さえも蝕んでいくことになり…。時を同じくして東京湾に突如、小島が出現する。直ちに調査を開始するハルたちだったがそこで出会ったのは、「ひさしいな、春賀晴臣。弓の竜弑しを継承した者よ」人間界に潜伏し続け、傷を癒したパヴェル・ガラドだった。そんな最中、ガラドに続き雪風の姫も現れ、東京湾上に嵐が吹き荒れる―!至高のドラゴン・エンタテイメント、決戦の第7弾!

ドラゴンの女王・雪風の姫、上位種・パヴェル・ガラドといった強敵との間にある戦力差を仲間の魔女たちとの連携によって、常に死線をさまよう限界ギリギリの戦いに緊張感があって思わず手に力が入ってしまいます。
これまで幾度となくドラゴンたちの脅威にさらされて激闘を潜り抜けてきたなかで、ハルを含めて誰しもがドラゴンの本当の強さの前に一騎当千の実力で現状を打開できるような戦力を持つわけでもなく、常に策を弄して目の前の難局を乗り越える、そんな人類の最高戦力とドラゴンによる命をかけた戦いがとにかく熱い。
敵陣地のど真ん中で仲間の負傷による戦力の低下、それとドラゴン化が進行して人間としての記憶が徐々にしていくハル、シリーズを重ねるごとに乗り越えなければいけないハードルの高さが跳ね上がっている感じがしますね。ハルのドラゴン化もへたをしたら、ハル VS 魔女の対戦カードの実現に至るレベルで危険信号が出っ放しですし、もうこの7巻の緊張感は半端じゃななかったです。

ドラゴンとの激闘から距離をおいて、『ハルをドラゴンから人間側に引き戻す→人間らしい充足感を与える→具体的にはエッチなことをしかける』このプロセスがとにかく素晴らしい!! 合法的にヒロインとイチャイチャしているのもあるけど、織姫、羽純、ルナといった性格の異なる美少女が総出であの手この手で色仕掛けをしている姿がたまらなくエロかった!! なにしろ弓の竜殺しの力をもつハルとマスターマギのアーシャ、ルナを要する東京新都は、常に戦禍にさらされるだけあってハルたちの日常シーンはほとんどないんですよね。それだけに、ベッドでルナに膝枕をしてもらったり、ルナに正面から抱きしめられたり、織姫の胸をもみしだくシーンはイラスト付きなのもあって最高に楽しめました。理由があってのエッチな行為、織姫とルナはともかくあの羽純までもがハルを救出するミッションに参加する姿には眼福。
そしてこれだけの肉体的接触をかましておきながら、織姫と羽純の清楚系のイメージは崩れないのがすごいと思う。