働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

路地裏バトルプリンセス 4

路地裏バトルプリンセス 4 (GA文庫)

《あらすじ》
避けられない師・灰谷切子との対決に覚悟を決める日月と、そんな彼へ自らの想いを告白する小町。一方來未は…。「その銃を模した構えから放つ一撃。もしや、あなたは!」日月の知らぬところで『初代魔王少女』に出会っていた!?空港での日月の宣言を境に進みはじめた関係の変化。それに皆が戸惑う中で―遂に木曜日は訪れる。切子との再会、そして“血闘”。日月はそこで彼女が路地裏に現れた目的と、隠されていた衝撃の真実を知る―!「お前はやはり、次に相応しいわ」白熱の路上バトルアクション第4弾!

日月朋昌《初代魔王少女》 VS 師匠《灰谷切子》の決戦が実現するという最終回にふさわしいシチュエーションと最高に見所のある戦いぶり。体術がいかんなく発揮される路地裏街の戦いにおいて、体の隅々まで鍛え抜かれた強者同士の技の応酬が実に凄かったです。攻撃時の決め技だけでなく移動方法ひとつをとっても強者ならではの達人技が見受けられて、頭のなかでイメージをすると本当に現実でできる領域に近いものがあって、読んでいて戦いにリアリティーがある感じでした。
師匠である灰谷切子の戦闘能力はもう見れば見るほど超人染みていて、路地裏街のトップランカーたちを並べても頭一つ抜き出るほどの強さというのもうなずけますね。彼女の身に着けている体術もバケモノで読んでいて『こんなやつ相手にどうやって勝ったらいいんだ!』まさに最強の敵としてラストバトルにふさわしい対戦相手になっていました。
これまでのストーリーを通してもこれ以上話の広げようがない感じに出し尽くした作品になっていて、無事に完結を迎えることができて良かったです。この作者さんの次回作が楽しみです。