働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

落第騎士の英雄譚 9

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>9 (GA文庫)

《あらすじ》
七星剣武祭決勝戦当日。一輝は最愛の恋人にして最強のライバルでもあるステラとの一戦に向け、最後の調整を行っていた。そんな彼の前にスパーリングパートナーとして現れたのはこれまで彼が戦ってきた実力者たち! ≪雷切≫、≪七星剣王≫そして≪風の剣帝≫。錚々たる面子を前に≪無冠の剣王≫は自らの牙を極限まで研ぎ澄ませていく!!
「騎士の頂を巡る最後の戦いで、――――僕は君と戦いたい」
かつて交わした約束は、いま現実のものとなり、大会史上最も苛烈で過酷で美しく、そして泥沼のような戦いが幕を開ける! 果たして誓いの先に待つ運命は!? ≪最強≫と≪最弱≫、雌雄を決する第九弾!

第1巻の初戦以来の黒鉄一輝 VS ステラ・ヴァーミリオンの対戦カードの実現でシリーズ最高峰の盛り上がりを見せる内容でした! アニメの放送で時間的な都合から七星剣武祭編に突入することなく終わることになったけれど、バトルひとつでここまで熱く盛り上がり楽しめるラノベは落第騎士の魅力だと断言できますね。
七星剣武祭で繰り広げてきた一輝の活躍を振り返ってみても、一回戦の前七星剣武祭優勝者・諸星雄大を相手にした時も含めて『これほどの強敵の相手だと今度こそ本当に負けるかもしれない』という最悪の結末をちらつかせるシーンが幾度となくありました。そのたびに、一輝のもつ逆境に立たされたときに見せる小手先の剣術でもって臨機応変に難局を乗り切るばとるシーンが何度読み返しても飽きない。
七星剣武祭の本戦を勝ち進むにつれて得た経験をもとに段階的に強くなっていくことで、ステラとの決勝戦を前に《雷切・東堂刀華》《七星剣王・諸星雄大》《風の剣帝・黒鉄王馬》を含めた猛者たちとの最終調整に入るという豪華っぷり。比翼のエーデルワイスの剣術を身に着けてから急成長を遂げた一輝をもってしても、前回よりさらに強くなっている三人を相手に『ステラ戦を相手にする前に負けるのでは?』と思わずヒヤっとする攻防もあったけれど、さすがは《無冠の剣王・黒鉄一輝》と言いますか。これまで辛くも勝利をもぎ取ってきた相手に、三人相手に休む間もなく連戦をしたのに善戦する。もうステラ戦との戦いが最大の山場のはずなのに開始早々とんでもないくらい面白いものを見れることになるとは。やっぱり落第騎士って最高に面白い!
七星剣武祭も終わって次回は新たなストーリーが幕を開けることになる落第騎士の今後の活躍に目が離せません!!