働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

異世界Cマート繁盛記

異世界Cマート繁盛記 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

《あらすじ》
異世界×エルフ×スーパーマーケット=俺が店主。ストレスフルな現実を“辞める”ことにした「店主」は、ふとしたことで異世界に紛れ込んでしまう。親切にしてくれた異世界の人たちに恩返しをしたい!行き倒れのエルフ娘を店番に雇って、店主は小さな商店を開くことに―。店に並べるのは現代文明の品!砂糖にコーヒー、チェーンソーからレジ袋まで、今日も売れに売れまくっています!近所の“オバちゃん”から子供たち、果てはドワーフの鍛冶師に伝説の冒険者まで!?「異世界Cマート」は今日もお客さんの笑顔でいっぱい!まったりスローライフな店主生活、本日も気ままに大営業中!

現代文明が生み出した商品の数々を異世界に持ち込んで売りさばいていき、その利益で新たな商品を購入していき今日も異世界Cマートは大繁盛!
現代と異世界の通貨の仕組みの違いから異世界Cマートでの売り上げを現代通貨に換金するあてもなく彷徨うと思ったけれど、物々交換にはじまり現代の質屋で売却することで換金したりと、異世界スローライフで発生する問題点を細かくかいくぐりながらの気ままな店主生活が面白かったです。
日本→異世界と異世界→日本の行き来を繰り返しては、日本のホームセンターでありえないくらいに大量に商品を購入することでちょっと浮いてる変なお客さんとして有名になっていそう。買い付ける商品の品ぞろえも毎回幅を利かせていて、異世界に持ち込む飲食物として王道っぽい塩・砂糖にはじまりビニール袋、ぷちぷちシート、チェーンソー(武器)にまで及ぶことで、現代文明の利器たちが異世界人のリアクションを良いリアクションを引き出してくれてよかったです。
『異世界Cマート』に訪れる異世界のお客さんをメインにしたストーリーなだけあって、異世界のファンタジーな世界に登場するモンスターを討伐するといったバトルとは無縁の内容だけれども、異世界人とゆるーく和気あいあいとしたスローライフな店主生活もこれはこれでかなり楽しめる内容でした。
偶然店の前で行き倒れていたエルフを救ったことがきっかけで異世界Cマートの雇われ店員(日給:缶詰7個)のアホの子が加わることで異世界Cマートの日常にも華が出てきていい感じに引っ掻き回している感じがおもしろかったです。