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働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

理想のヒモ生活 4

理想のヒモ生活 4 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
ついにフランチェスコ王子とボナ王女が来訪する。朗らかに笑いながら、トラブルを連発するフランチェスコ王子と、その王子に代わって頭を下げて回る、生真面目で気弱なボナ王女。軽率な言動を連発するフランチェスコ王子に、善治郎は振り回されがち。そんな日々を過ごしている善治郎に、ある日、衝撃的な報告が入る。愛息、カルロス・善吉王子が発病。しかし、貴重な魔道具『治癒の秘石』の使用は認められない。そこに、フランチェスコ王子が「自分が持っている『治癒の秘石』をカルロス王子に使ってもよい」と提案してくる。そこでフランチェスコ王子の「血筋」が明らかになる―。

カーブァ王国を統治する国王アウラと日本から召喚魔術によって呼び寄せられた善次郎。アウラと善次朗のもとには日々、貴族の要人から隣国の王子など様々な人間と対面する機会が設けられ、そのたびに『アウラ』と『善次郎』の発言の細部にわたるまで考慮し、今後の国政にどのように影響するかまで見通して行動するところが読んでいて面白いです。
何よりも魔法が存在する異世界なだけあって数世代先の科学技術を要する日本の出身の善次朗の影響力ははかり知れないです。『どうせ異世界にいくならいろいろなものを持ち込んで行けば何かの役に立つかもしれない!』
一度異世界に行けば日本にほぼ間違いなく戻ることができないとされたなかで、善次朗が持ち込んだガラクタ同然の道具が異世界では決して作成することのできない技術の塊だったりすることでガラクタが外交の重要な切り札となったり、善治郎のもつ日本の知識が異世界の科学技術に革命をもたらすきっかけになりかねない! そんな些細な発言が相手に言質を取られることになったり、果てはうっかり漏らした言葉が今後のカーブァ王国に影響をもたらすことになったり。
カーブァ王国を治める国王アウラを取り巻く現状から内政・外交までの様子を書いたストーリーは、徹頭徹尾飽きることなく面白かったです。