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働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

俺を好きなのはお前だけかよ

電撃文庫 ラノベ

俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫)

《あらすじ》
ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする?しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!!意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは!…親友との『恋愛相談』かぁハハハ。…やめだ!やめやめ!『鈍感系無害キャラ』から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。恋愛相談に協力すれば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな!そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。なのに…俺を好きなのはお前だけかよ。第22回電撃小説大賞“金賞”受賞作!

幼なじみや先輩からのデートの誘いを申し込まれるまではベタな恋愛ものかと思っていたけれど、最後まで読んでみるとこれが今までに読んだことのないなかなかにカオスな作品で電撃大賞受賞もうなずけるクオリティー。
タイトルと表紙から主人公に本当の好意をよせているキャラクターが誰なのか既にネタバレな気はするけれど、そんな要素を踏まえても抜群に面白い! ダサいメガネをかけて陰気で髪を三つ編みにして長いスカートのスタイルをした毒舌図書委員の三色院菫子ことパンジー。彼女が主人公である如月雨露にのみぶつける毒舌といい性格の歪み方といい、エスパーのように彼の考えていることを見透かしたセリフがとんでもないくらいツボにはまって面白いです。
学園内で生活する人間同士の恋愛の行き違いを書いた物語のはずなのに、常にその人間関係は波乱の展開にまみれていて飽きさせることなく徹頭徹尾楽しむことができました。
自分がヒロインにデートに誘われたのかと思ったら彼の親友に対する想いをぶちまけられて恋愛相談を受けるあたりから、「こんなことに自分がまきこまれたら絶対に人間不振になるわ!!」ぐらいにドス黒い内容をコミカル(?)に書かれていて、それでいてスッキリとした読後感があるので新人賞作品のなかでもかなりおすすめの逸品です。