働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

異世界Cマート繁盛記2

異世界Cマート繁盛記2 (ダッシュエックス文庫)

《あらすじ》
今日も異世界Cマートは気ままに大営業中!変Tシャツが売れまくったり!?段ボール箱が大ブームになったり!?楽しすぎる異世界ライフは絶好調!いつでもお客さんの笑顔が一番のご褒美!そんな折、孤児の女の子・エナちゃんが、Cマートに居着いてしまう。段ボールハウスを店の中に作って、一緒に寝起きして、一緒にご飯を食べ、お店の手伝いをして…新しくできた小さな家族と、嬉し恥ずかし共同生活の毎日!でもエナは、店主からの子供扱いには、少々不満な様子で…!?異世界×エルフ×スーパーマーケット=俺が店主!まったり異世界スローライフ、第2巻!!

短編集風のスタンスで異世界Cマートに訪れるお客さんとのゆるくて楽しいやり取りを細切れにすることで、文庫本1冊を読み終わったとは思えないくらいにスムーズにページが進んでいくラノベですね。日本と異世界を渡り歩いては、日本の様々な商品を異世界に持ち込み、異世界人らしい様々なリアクションを引き出していく姿を眺める日常系に近いジャンル。基本的に異世界に開いた店先でのほほんとしているだけなのに、異世界人の日本の商品に対する反応が文化の違いからくるギャップもあって面白い方向に転んでいくさまが楽しい。いったい誰がチェーンソーを伝説の名剣として奉られることを予想できただろうか……。
それになんといっても、ひとつのエピソードに付き一話のスタンスが話が進むたびに『読み終わった!』という達成感もあって最後まで『もう終わった!?』という感覚になるので、作品の内容もゆるければその構成もゆるいです。全体的に絵的な表現のしかたが多いのもあって文字数が少ないのもあるんでしょうけどとにかくゆるい。主人公の移動範囲もお店と日本のホームセンターのみで登場キャラクターも概ね固定なので、何も考えないで頭を空っぽにして作品を楽しむことができるほんわか日常系ラノベで面白かったです。