働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

魔法科高校の劣等生 (19) 師族会議編 (下)

魔法科高校の劣等生 (19) 師族会議編 (下) (電撃文庫)

《あらすじ》
死体を操る魔法で自爆テロを敢行させるという残酷な計画を企てた魔法師・顧傑は、気配を消して日本に潜伏していた。この自爆テロ事件によって、世論が魔法師を糾弾しはじめ、人間主義の勢力が勢いづく中、十師族は黒幕の捜査を決める。十文字克人、七草真由美、一条将輝と協力して司波達也は顧傑の行方を探す。しかし、手掛かりを掴んだ達也の前に思わぬ敵が立ち塞がる。USNA軍。米軍最強の魔法師部隊スターズのナンバーツー、ベンジャミン・カノープス少佐も参戦するこの『顧傑』争奪戦は、思わぬかたちで達也を『激怒』させ…!

人間の死体を操る魔法師・顧傑の居場所を突き止めるために動き出した十師族、それに連動する形で勃発した人間主義騒動もひとつの結末を迎えたわけだけど、今回の一連の騒動にUSNA軍が参戦したことにより魔法師社会がどうどのような動きになっていくのか気になるところではありますね。
達也たちが身を置く『十師族』というポジションがら『魔法師社会全体』にまで視野を広げて魔法師として行動を起こすなか、『魔法師による自爆テロ事件』がきっかけで反魔法主義的な思想が勢いづいたために、騒動の沈静化を含めた今回の一連の騒動はこれからの魔法科高校の劣等生のストーリーに食い込んでくるのかな。

顧傑の居場所を突き止めるために奮闘した魔法師たちの活躍以外にも、『達也と深雪の間にこれまでにないくらいの最大級のイベントが発生した!!』『一条家・一条将輝が婚約にまったをかけた騒動の日記を短編に巻末で書き下ろされていて、一条君が噛ませだった!!』などのサブイベントと遊び心も満載で面白かったです。魔法科高校はストーリーが進むにつれて登場してきたキャラクターも膨大になってくるので、珍しいキャラクター同士の絡みが見られるのが新鮮。