働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ナイツ&マジック 6

ナイツ&マジック6 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
西方諸国における戦いに勝利した銀鳳騎士団は、故郷へと凱旋を飾っていた。勝利と共に彼らが持ち帰った最新の飛行機械・飛空船を前に、国民は大いに沸き立つ。しかしそんな盛り上がりなど目もくれず、エルは独自に飛行型幻晶騎士の設計へと着手していた。そして数多の苦労を突き抜けて、幻晶騎士を空に飛ばすことに成功する。飛空船を手に入れ『飛翔騎士』が誕生したことにより、大空への道は開かれた。やがて飛翔騎士のみで構成された騎士団、紫燕騎士団の設立と成功を契機として、王国の興味はある一点へと収束してゆくのだが―。
「お前たちは、この世に一匹たりとも生かしておかない! 」――不倶戴天の仇敵と巡り会ってしまったエル。新たな死闘が今、始まる。

エルネスティの幻晶騎士開発が西方諸国との戦いに勝利したときの戦利品をきっかけに勢いを増していき、最新の飛行技術の導入と空中戦闘が可能な幻晶騎士が急ピッチで開発が進んでいくなかで、銀凰騎士団のメンバーの新技術に対する適応力の高さは『ナイツ&マジック』のシリーズを読めば言わずもがなだけど、国の新米騎操士たちを巻き込んだ新しい騎士団の設立までのノリの良さが楽しくて読んでいるこっちも楽しくなる!!
銀凰騎士団のトップを務めるエルネスティの『幻晶騎士の開発第一!!』を念頭に工房の職人と騎士団のメンバーの全員を巻き込んで、それこそ休日返上で時間を忘れるくらいに働きづめなのに、銀凰騎士団の中だけが常に新たな技術に浸されているおかげかみんなイキイキとしてるのが恐ろしい。
銀凰騎士団の設立当時のことを考えたら、今では国王直属の部隊にまで上り詰めて騎操士たちの間で話題の尽きない対象になっているし、飛空船の開発で王国全土の住人が新たな交通網の発展に期待に胸をふくらますまでになってるし。ほんっと銀凰騎士団のやること成すこと面白い方向に話が転がっていくから読んでいてとにかく楽しい。
新型の幻晶騎士の開発が進むにつれて銀凰騎士団の戦力が飛躍的に強化されていった矢先に現れるのが、不倶戴天の敵となる魔獣との死闘。空中戦力まで備えた銀凰騎士団の面々でさえも苦戦を強いられる強敵との激闘が、幻晶騎士のもたらす壮大なスケールのバトルをよりいっそう熱くなっていくところも最高でした!!ヒーロー文庫の作品のなかでもトップクラスに面白いの読んでいない人は是非読んでください。オススメします。