働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った

死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫)

《あらすじ》
俺の初恋相手、支倉由依は毎年夏の三ヶ月間だけ、生まれて死んでを繰り返す。
――六月。夏祭り実行委員活動に追われる日々。仲間たちの声。
――七月。由依の生意気で頼りない瞳と、初めての恋。
――八月。雨の味のキス。夜空を彩ったあの打ち上げ花火。
すべての日々がかけがえなくて、甘く切ない思い出に満ちていた。そして最後に、心をえぐられるような別れの瞬間が訪れる。それでも俺はこの想いを決して手放さない。「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになる」と、彼女が言ってくれたから――……。一瞬の命を恋で燃やす、今世紀もっとも泣けるラブコメディ。

イラストレーターの竹岡美穂さんが恋愛を題材にしたイラストを担当すると、表紙イラスト・作品との調和が抜群にとれていて名作オーラが半端じゃないくらい出ていて凄い。
ストーリーのなかで主人公とヒロインの関係のターニングポイントとなる部分をイラストにするときの構図も絶妙で、「ふたりの関係はここまで進むのか!」というネタバレ要素と同時に、これから距離感が縮まっていくなかでのふたりがいつイラストに結びつくのかを楽しみながら読むことができます。
そして、ふたりの出会いと別れの全てが1巻のなかに濃縮されているので、ひと夏の青春の1ページとは思えないほどの激動に満ち溢れていて、先の展開が気になってページをめくる手がサクサク進んで凄く面白かったです。