働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 6

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (6) (ファンタジア文庫)

≪あらすじ≫
「グレン君。キミ、クビね」「えっ?」
講師として頑張ることを決意した矢先の解雇宣告。クビを回避するには自腹での古代遺跡の調査が必要で……金欠のグレンが思いついた手段は……「お前らはもっと世界を知るべきだ!」生徒を利用するという相変わらずロクでもない方法で!?
「私にお手伝いさせてください」 天使ルミアの厚意で生徒たちの協力を得られたグレンだったが……「私もついていってやるよ、グレン」 なぜかセリカも同行することに!?
「絶対、何かロクでもないこと企んでやがる……ッ!」遺跡に眠る世界の深淵に触れた時、家族の絆が試される!!

遺跡に眠る世界の深淵の先に隠された真実と強敵との邂逅が、シリーズ最高峰の強敵と絶望的な窮地に陥ることになっていて目が離せなかった! これまでのグレンたちの戦いを振り返っても、激戦に次ぐ激戦で死力を尽くした魔術バトルを繰り広げてきたけれど、この強敵は死力を尽くしても一縷の望みにかけて勝利への勝ち筋を見つけなければいけないまさにギリギリの戦いでした。それだけに、戦局を有利に運ぶための武器と情報を駆使した一度限りの作戦が大いに振るわれる死闘になっていて読み応えは抜群。

グレンのロクでなしキャラにはじまってシスティーナ、ルミア、リィエルなどのいつものメンバーとのなれ合いも含ませつつ、これまでグレイい以外の人間とあまり接点のなかったセリカがグレンの旅に同行するとあって珍しい掛け合いを楽しむこともできて、最高の1冊でした。