働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

10年ごしの引きニートを辞めて外出したら 2異世界で開拓民になりました

10年ごしの引きニートを辞めて外出したら 2異世界で開拓民になりました (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
10年ぶりに家から出たと思ったら異世界にいた北条雄二は、その地で最大のピンチを迎える。新たに仲間に加わったミラベルとナディアと共に、家の周りの開拓地を拡げようとした矢先、モンスターの大群に襲われてしまったのだ。それも“上位種”のゴブリンに率いられた集団に。統率された動きでユージの家を包囲するモンスターたち。ヨーコの機転と新たな救援で絶対絶命の窮地はなんとか逃れるも、専守防衛では開拓もままならない。追い込まれたユージたちは、モンスターたちの住処を潰すことを決意。そして、ユージたちはその戦いの中で今自分がいる場所―ここが『異』世界であることを、容赦なく突きつけられ…!?
引きこもろうとしたら――モンスターの大群が「家」を完全包囲!?

水道ガス電気インターネット環境完備の自宅丸ごと異世界の未開拓地に召喚。謎のバリアに包まれた自宅を背にモンスターの大群、初歩的な魔法を習得して戦闘のスタイルに方針が定まり始めたユージたちの目の前に絶体絶命の窮地。異世界ファンタジー作品のなかでも、召喚されたユージたちの等身大に近いステータスが、戦闘に派手さはないものの小技を利かせた戦術が展開されていて面白かったです。
異世界に召喚されて勇猛果敢にモンスターに立ち向かっていく主人公たちというのももちろんありだけれど、ユージのような現実的なキャラクターの視点になるとまた違った世界が見えてくる。

ユージたちの目先の目標である開拓民としての活動も着々と進行していく一方で、本命である異世界からの帰還のための手がかりも並行して進行されているので、シリーズ全体を通して完結に向かう流れを感じられてよかったです。もちろん、『面白い作品をいつまでも楽しんでいたい』という感情もあるけれど、少なからずストーリーに目に見えた進展があったほうが読後感も満たされるので、個人的には後者のほうがベターです。

うろ覚えだけれど、web版のほうは既に完結したとかなんとか。ラストで衝撃的な結末を迎えただけに、次巻がいったいどんな展開になるのかが木になります。次巻も楽しみです。