読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

最強喰いのダークヒーロー3

最強喰いのダークヒーロー3 (GA文庫)

《あらすじ》
学内トーナメントを制し、宣言通り無敗のままで関東大会出場権を得た双士郎たち。来るべき大会を一月後にひかえ「チームアギト」は日夜トレーニングに励む。しかし、学園最悪の問題児である双士郎に平穏な日々は訪れない!学内の人間関係にはじまり、芸能界、闇社会、果てはテロリストまでもが彼らの未来を破壊すべく襲いかかる。さらに聖海学園が総力をあげて阿木双士郎を潰そうと動きはじめ…そして、遂に明らかになる檸檬子との秘められた過去。いびつな共犯関係の裏にある、二人の真実とは?勝利を貪欲に求める悪党が突きつける、究極カタルシス第3弾!!

歪で不安定な底知れない闇を抱えた双士郎の生き様、アウトローの世界に身を置く人間とのコネクション、関わった人間の心根を根幹から徹底的にへし折るスタイル、こんな主人公がこの世に存在していいのかと疑問を投げかけたくなる個性がありすぎる。自らの延命を薬物治療に依存してでも成し遂げたい野望を秘めているだけに、双士郎の言動の数々が読んでいる側にまで強烈に突き刺さる印象に残る作品なのは、やはり望公太ならでは。アウトローの世界で研ぎ澄まされた嗅覚と観察眼で、彼と言葉を交わしてきた多くの人間を言葉巧みに諭して内面からボロクソに叩きのめすスタイルの衝撃は強く、読んでいる側に常に刺激を与えてくれて飽きることなく読んでいられる。

自らの寿命へ刻一刻と近づきつつある双士郎だが、彼の絶対的な力に裏打ちされない、定められたルールの上でこそ成り立つ戦いのスタイルが、いつ訪れるやもしれない不確定要素でいつ窮地に陥るのかという緊迫感も見え隠れしているだけに、「続きがどうなるのか気になる!!」という感情に直結してくる。
ぶっちゃけた話、3巻でシリーズ最大級のトラップが双士郎の目の前にしかけられているのを目撃したとあっては、この絶望的状況をどう覆していくのか楽しみでしょうがない。