働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ2

追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ2 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
木々が紅く染まりゆく季節。俺、篠山マサキは風間ハルカと真の出会いを果たした。平穏な時間を取り戻したと思ったのも束の間で、ある日から俺の携帯に奇妙なメールが届き始める。「あの男、私にこんな恥ずかしい格好を…!」「マサキが風呂場のことを忘れますように」身に覚えのない文章が届いた後、確かに俺はハルカにエロい和服を着せて文化祭を盛り上げ、幼馴染みの入浴姿を目撃した。まるで、メールが未来を予知しているかのように…。ハガキの次はメールだってのか?更に、俺の昔の野球仲間で、今のハルカと同じ学校に通っているという少女が現れて―。キミとの時間を紡ぐ青春譚。

過去にハガキを送ることで未来が変わる不思議なポストにより真の出会いを果たした篠山マサキと風間ハルカ。そして今度は未来を予知するメールがもたらす騒動がきっかけで、二人の学校生活にも大きな影響を及ぼし、波乱の日々の幕開けに繋がる。
『ポスト』や『メール』が起こす過去と未来への微細な干渉と二人の周囲で生じるちょっとした変化。そして篠山マサキと風間ハルカの間に芽生えた淡い恋心。『過去と未来への干渉』『学校』『青春』これらの要素を調理してひとつの物語を作り上げたときの親和性の高さと、デビュー作から安定して読者の心を揺さぶる展開を生み出す技術、そしてわずか2巻にして巻をまたいで衝撃のクライマックスをもっていく編集部の英断。ファンタジア文庫の思い切りの良さがこの結末を生んだのだとしたら、もう言葉が出ないです。ここまで満足させられる青春物語を読ませられたら、どこまでも追いかけていきますよ。
篠山マサキと風間ハルカの関係が順調に進展していって、やがては恋人関係を築いてイチャつく姿を見てみたいと思う反面、前者を歩んで完結に向かうくらいなら紆余曲折を経て徐々に関係を深めていってもらいたいという二つの思いに挟まれて悶え苦しむのが面倒なところ。

『追伸ソラゴトに微笑んだ君へ』が今後どのような展開を辿っていくのかが気になるところではあるけれど、どんな形であれ新刊が出るのであれば後はもうどこまでも突っ走っていって行って、読者をとことん楽しませてくださいとしか言いようがないです。