働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

六畳間の侵略者!?26

六畳間の侵略者!?26 (HJ文庫)

《あらすじ》
エゥレクシスを破り、エルファリアの皇権も回復した新生フォルトーゼ正規軍は、ついにクーデター軍との決戦に臨む。シグナルティン、サグラティンを失いながらも、多くの“仲間”に支えられて奮戦する孝太郎。しかし、暴走したヴァンダリオンの操る凶悪な兵器が、圧倒的な力で宇宙を蹂躙せんと迫る!果てなき激闘の末、フォルトーゼに訪れるものとは…!?剣に込められた思いと輝きが未来を切り拓く!“黄金の姫と青き騎士編”ついに最終章!!

伝説の英雄“青騎士”とフォルトーゼをつなぐ物語もクーデター軍との決戦を迎え最終章に突入。晴海に憑依する形で二千年の時を超えて再来したアライア殿下とのやり取りが、六畳間ファンの心に染みてくる素晴らしい展開だったのは言うまでもない。少なくとも、孝太郎とクランが二千年前のフォルトーゼで成し遂げた功績とアライア殿下との別れの一部始終を描いた外伝で、死ぬほど悶え苦しむことになった自分にとっては、全巻を通しての集大成が詰まった1冊に感じられました。

六畳間に集うメンバーが総出になって、魔法・科学兵器・霊力を駆使してクーデター軍に反撃する流れも、孝太郎たちの崇高な信念と“囚われの姫君を悪の手先から救い出す”という構図が、わかりやすく勧善懲悪の枠におさまっていて、なおのこと六畳間のメンバーたちの気高さが強調されることになっていた。
『敵の敵は味方』とも呼べるような、かつての宿敵との共闘。こんな少年漫画のような熱いバトルも構えられたら、感情の揺れ幅が振り切れ過ぎて行き場のない感情に襲われてしょうがない。シリーズ最新刊が出るたびに、シリーズ最高傑作が更新されていく。