働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

物理的に孤立している俺の高校生活2

物理的に孤立している俺の高校生活2 (ガガガ文庫)

《あらすじ》
俺、波久礼業平にはマジで友達がいない―こともない。自慢じゃないけどつい最近友達ができた。でも、ドレイン能力は健在で、相変わらずクラスというか学校規模で物理的に孤立している。悲しい。そんな夏休み目前の時期に転校生・汐ノ宮嵐蘭がやってくる。さっそく高鷲が『友達候補』として狙いを定めるんだけど、やっぱり彼女も残念な異能力者らしい…。しかも夏休み中に犬猿の仲で幼馴染のエリアスと仲直りしろだって!?どうなるんだ俺の夏休み!!残念系異能力者たちだって夏休みを満喫する(?)青春未満ラブコメ第2弾!

異能力ボッチ×青春未満ラブコメとするには、波久礼業平の周囲の女子のルックス(個人的に好みの神イラストレーターのおかげもあって)も性格も個性派ぞろいで、100%青春ラブコメを満喫していると思います!
日常シーンをとっても展開にメリハリが効いていて、各人の『異能力』を使うことになる場面が様々なシチュエーションを通して登場するので学校生活のワンシーンをとっても応用の幅が広く、楽しみがいのある異能力学園もの作品です。

主人公である波久礼業平のもつ対人向けで他の追随を寄せ付けない攻撃力のある異能力もあれば、えんじゅのもつ“心オープン”のような実用性が皆無なものもあります。そんなしょうもない異能力でも、ごく平凡な学生たちの青春で存在する分にはネタとして活躍するに十分なポテンシャルを秘めている。
今回から登場する新キャラクターもなかなかに個性的な異能力を所持していて実用性がほぼ皆無ではあるけれど、主人公たちのコミュニティを通じて親睦を深めていくなかで、なかなかに斬新な活躍ぶりを見せていて面白かったです。ほんと、一言でバッサリ切り捨てるなら『くだらない異能力』ではあるけれど、このしょうもない異能力がごく平凡な高校生にも発言するのを見ていると、いかにこの作品の世界が異能力バトルのような殺伐とした世界とかけ離れているかがわかる。

近ごろでは、この手の異能力学園ものは比較的に少ない部類であると思うので、まだ読んでいない人には是非おすすめしたい作品です。
自分の個人的に好みのイラストレーターの担当作品でもあり、『キラプリおじさん(電撃文庫)』『美少女作家と目指すミリオンセラー』も担当されているあの人なのです!
書店で見かけたら是非手に取ってみてください