働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

道-MEN 北海道を喰いに来た乙女

道-MEN 北海道を喰いに来た乙女 (ダッシュエックス文庫)

《あらすじ》
20××年、北海道は独立国家となり日本との断交政策を実施。そんなある時、日本の工作員と思しき少女・早乙女めろんが捕縛される。北海道特殊機密部隊『道MEN』が対応に当たることになったのだが、彼女は自分の目的は破壊工作でも情報操作でもなく、ただ北の美食を堪能するために来たと言い張るのだった。道MENを率いる斉藤幸之助はなし崩し的に彼女の喰い倒れの旅をエスコートすることになるのだが、その最中、道内に潜伏していた千葉県の工作員から謎の襲撃を受ける。そして無数の思惑が絡み合い、最強と謳われる群馬県工作員までもが活動を開始する…。北海道メシ喰いまくりながらのアクション超大作、堂々始動!!

アサウラ×柴乃櫂人のコンビのアクション超大作! 北海道と日本の断交政策の施行。日本の首都の華やかな生活に憧れる“脱北者”の存在。そんな奇抜な作品でありながら、北海道と日本の政情について丁寧に作りこまれていて、作者ならではの独自の世界観というものが感じられた。端的に表せば「最高に面白かったです!(小並感)」の一言で十分。

北海道ならではの美味な食材の数々を伝える表現力でもって食欲を刺激するセンスは、“ベン・トー”の頃の感覚を思い出させてくれて、北海道の名産に割く文字数がこの作品がどれだけ食べ物に対しての比重を置いているかがビシビシと伝わってくる。もっとも、北海道にどんな美味いものがあるか全くわからない自分にとっては、「全部が美味そう」以上の感想は出てこないんですけど(笑)

主人公が北海道の特殊機密部隊の隊員かつ『北海道が日本と断交状態』『両者の情勢が芳しくない』ことから、北海道内外からの刺客とハイスケールアクションを繰り広げていて、読み応えがあります。アクションの描写も“ベン・トー”や“デスニードラウンド”を読んだことのある人ならわかると思うけれど、肉弾戦や銃火器を駆使したときの激動する戦局展開には手に汗を握るくらい熱い内容です。本当にバトルを書くのが上手くて感心する。
ちなみに選ばれた北海道民は異能力をもつらしいです。だから一応この作品は異能力バトルといったほうが厳密には正しいことになります。

作品の設定の細かさを地の文で表現する都合上から少々分厚い内容になっていて読むのは大変だと思うけれど、それを補って余りある面白い作品なので是非オススメしたい良作です。

生ポアニキ パンプアップ (オーバーラップ文庫)

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デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)

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