働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 11

軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 11 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
最古の軍団始原の団長であり、万を超える魔物を創造・使役する魔術師S級アルトリウス。信条の違いから彼と対立、全滅の危機に陥ったPEACEMAKERを救ったのは、「リュート君、そんな悲しそうな顔をしないで」力なき身でアルトリウスに勇敢に立ち向かい、捕虜となることで時間を稼いだエルの献身で―「この借りは絶対に返してやる!」世界最強の軍団、魔術師の頂点を撃ち破るために、リュートは禁断の兵器の開発に着手する。それはこの世界の戦の定石を、完膚なきまでに破壊するものだった!大切な恩師と、軍団の誇りを賭けた雪辱戦。世界の歴史を変えるこの戦場に、PEACEMAKERの砲音が鳴り響く!

リュートの異世界転生の事実を把握する謎の人物の影。広大な大陸で両者が衝突するときが物語の最終章の幕開けとなるのか……。これまでに、数多くの異世界ファンタジー作品に目を通してきたけれど、ある程度であれ結末に向けて収束する流れがセットされている作品は、「1冊を読み切った」ときの充足感と「少しずつ結末に近づいているけど、次はどんな展開になるのか……」という期待感があるから良い。
もっとも、大前提として“クライマックスにたどり着くまでに打ち切られない”がある程度は担保されていないことには、到底不可能な要素ではあるけれど、軌道に乗った長編シリーズ作品においてはやっぱり、先ほどの二つの要素は欲しいところではありますね。

異世界ファンタジーのなかで現代の最先端技術の粋を尽くした兵器で挑む展開も、序盤の頃は比較的にワンサイドゲームが多かったけれど、徐々に敵対勢力のステータスも戦闘規模も破格のスケールになってきて、容易に勝利できるものではなくなってきている。
そのたびに、これまで扱ってこなかったえげつない兵器の開発と作成からの実践導入がハイペースで進んでいき、強敵との死闘を演出しているので、バトルシーンは非常に有意義。新兵器にあわせた戦局展開も、
人外生物も多数存在する異世界ファンタジーの世界なだけに、現代では考えられない局面に移り変わることもしばしばあるので、多彩な
ガンアクションが楽しめるのも長所。

個人的に気に入っているシリーズ作品なので、完結まで末永く新刊を追っていきたいと思います。