働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

14歳とイラストレーター4

14歳とイラストレーター4 (MF文庫J)

《あらすじ》
「…イラストレーターって、みんなラノベが好きなんですか?」悠斗が姉の京橋彩華と競っていた頃―。小倉まりぃの新作イラストレーターとして、ネットで人気の絵師“白砂”が抜擢される。祝福する仲間たちに、「べつに商業が初めてってわけじゃないし?ふつーでしょ」と余裕を見せていた彼女だったが、何度もボツにされて困惑する。コミケで悠斗を訊ねてきたものの…。一方、つい口を滑らせてしまったナスは、それをキッカケに悠斗へ心の内を語りはじめ。乃ノ香は学校で男子から「作業配信に映っていた」と告げられ、悠斗との関係がついに―!?希望と現実、そして欲望に振り回される、イラストレーターのガチな日常の第4弾!

出版業界をネタにしたライトノベルが数多くあるなか、イラストレーターの視点を通して『ライトノベルのイラストを描くこと』『商業と同人活動』を見ていくと、クリエイターとしてのスタンスや生々しいお金の動きの差異が見受けられて、『イラストレーターの世界』をより強く感じることができる作品でした。もっとも、物語性を持たせるため多かれ少なかれ話を持っているはずではあるけれど、特に『トップイラストレーターの報酬がカラー1枚で30万円近く』『イラストレーターの作業環境(机の高さと椅子を選ぶポイントなど)』、金額の数値を具体的に出して信憑性のありそうな雰囲気を醸し出し、高性能な作業環境を完備したなすさんの自宅を公開したり。どんなものであれ、クリエイティブな活動に一切かかわらない一般人にとっては知的好奇心を刺激させられて最高でした。

女子中学生でかつコスプレイヤーでかつ悠斗の自宅の通い妻と化している乃ノ香が作業配信に移りこんだ珍事が学校の男子生徒にバレ、あわや大惨事になりかけた件。シリーズも軌道に乗り、これまでは『イラストレーター活動』を中心に物語を広げてきたなかで、乃ノ香に焦点を当てた物語に発展させるために伏線なのかな。近いうちにモブ男子の淡い恋愛感情を粉微塵に砕くか、ネットに情報が否応なく拡散させられる世の中で大炎上する騒動に発展するのか。どんな形であれ、モブ男子という核爆弾を早めに処理しておかないとトラブルになりそう。ついでに、悠斗の周囲の女性陣の恋愛感情の方向性も整理して、ラブコメって修羅場ってくださいお願いします。