働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

ロクでなし魔術講師と禁忌教典10

ロクでなし魔術講師と禁忌教典10 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
現世への復活を果たした魔人・アセロ=イエロによる、フェジテ崩壊の術式―“メギドの火”。その発動を防ぐべく、グレンたちは、学院、そして宮廷魔導士団の総力を結集する。「やつを倒す可能性のある手段は…ある」グレンのワイルドカード。その切り札を使用するために、グレンはもう一度、血に染まった過去の自分と向き合うことに。「ここに居ちゃいけないんだって…皆に甘えていた」そして、その出自が周囲に知れわたり、身を犠牲に戦うことを決意したルミアの前には、もうひとりの自分が現れ…世界が破滅に向かう時、二人は自身の罪と過去に対峙する!

いつも騒動の渦中にいるグレンたちが抱えるルミアの出自に関する秘密がついに魔術学院の生徒たちに明かされる。思い起こせば、アニメ第1話の魔術学院にテロリストが侵入した事件から、生徒たちの心中にはルミアに対しての疑念が根付いたと思うが、シリーズの折り返し地点にまでたどり着き、フェジテ全土を焦土と化す未曽有の危機を前にさすがにルミアと真正面から向き合う場面が来たのかな。
グレンの受け持つ生徒には個々人の名前や少しばかりのプロフィールが設けられているだけに、ルミア対グレンのクラスの生徒たちの構図で交わされる今回の騒動におけるルミアの弁明シーンはなかなかに新鮮。同年代のひとりの少女が世界の破滅の中心にいることに対して、たとえ騒動を無事に解決して、その後のルミアへの態度はどう変わるのか。この結末を読んだときは、「やっぱりルミアは天使だな……」と癒されました。表紙イラストのキリっとした表情も素晴らしいし、シリーズを通して積み重ねてきた功績が何よりも天使キャラを後押ししてくれる。

フェジテ全土を巻き込んだ強敵との戦いに立ち向かうのは、グレンがかつて所属していた特務分室のオールメンバー、魔術学院の講師たちと有志で参加する生徒たち。魔術バトルの幕開けとしては、最高の素材を用意してのスタートダッシュでもう最高でした。
校長もハーなんとか先生も短編集で登場した天才の人も、とにかくサブキャラまで惜しげもなく登場していましたね。
ロクでなし魔術講師シリーズも10巻でいよいよ折り返し地点にまでたどり着き、最近はご無沙汰だった『天の智恵研究会』や『禁忌教典(アカシックレコード』などがどのように物語に介入してくるのか楽しみです。