働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ありふれた職業で世界最強 零 2

ありふれた職業で世界最強 零 2 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
ミレディに誘われ、“解放者”の一員となったオスカーとナイズ。さらなる仲間を求め、“西の海の聖女”がいると噂される海上都市アンディカへ。そこでミレディ達は、おっとりとした見た目とは裏腹に超ドSな海賊の頭、メイルと出会う。時を同じくして、メイル率いるメルジーネ海賊団の討伐の命を受けた、聖光教会最強の騎士団長ラウス・バーンも動き出し―!?「ピーピー声を上げて、まるで豚のようね?」さまざまな勢力が一堂に会した海上都市で、三つ巴となった神代の戦いがいま、始まる。―『ありふれた職業で世界最強』外伝、待望の第2巻!

本編でハジメたちが神代魔法を習得する以前の世界。解放者のリーダーであるミレディがオスカー、ナイズに続きメイルと出会い聖光教会最強の騎士団長にして神代魔法の使い手ラウスとの戦いを描いた第2巻。神代魔法の規格外なスケールは本編で散々見せつけられてきたけど、ミレディさんの水平ドロップキックがナチュラルに神代魔法を駆使した物理攻撃だったり、オスカーの眼鏡が段々と高性能化してきて“眼鏡がオスカーの本体”なんて揶揄されるのもうなずけたり、所々にキャラクターに遊び心を加えてコミカルに表現しているところが面白い。
なにせ、オスカーの眼鏡からはビーム光撃が放たれるし、視認できないスピードで動く敵は自動追尾でアシストしてくるし、ついてに超望遠レンズ機能も搭載しているし、神代魔法が変なところで技術革命を起こしてますよ。“眼鏡が本体”なオスカーさんはとある事情により「鬼畜メガネ!!」なんて呼び名を付けられますが、本体が眼鏡なのだからこれはもうしょうがい。神代魔法の影響で眼鏡が性能を発揮しすぎて、無駄に眼鏡に注目がいく弊害ですね。

ミレディの仲間に加わったオスカーとナイズが今まではミレディに解放者に勧誘される立場から仲間に加わったことによって起こった弊害がひとつ。ミレディさんの自然な流れで煽り属性攻撃を放ってくるのでとにかくウザい。敵味方問わず煽ってくるから余計にたちが悪い。知的美青年なオスカーが頻繁に切れてくれることで世論を代弁して天誅を下してくれるので、始まったときはショートコントだと思って楽しむのがいっそういいです。


ありふれた職業で世界最強 零 2 (オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 零 2 (オーバーラップ文庫)