働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦6

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦6 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
国家転覆を狙った暴力政変―王女暗殺未遂事件の混乱が広がる中、ネビュリス王宮へと急ぐイスカたち。ゾア家との繋がりを疑われている皇庁第一王女イリーティアは、第三王女シスベルの護衛が帝国軍であるという秘密を人質に、「皆さん、ルゥ家の別荘でバカンスを楽しんでくださいませ」―イスカたちを別荘という名の鳥籠に閉じ込めようとしていた。さらに、妹の身を案じたアリスもまた、姉を止めるべく別荘に向かったことで、三姉妹が一つ屋根の下に集うことになり…。疑惑の魔女が張り巡らした策略は、時計塔の鐘を高く鳴り響かせて、魔女たちの楽園を戦場へと変える―!

ネビュリス皇庁と天帝国、第2王女アリスと使徒聖イスカ。二人の国を隔てた運命のめぐり合わせ。
アリスの私室を有するルゥ家の別荘に訪れるイスカたち一行。クローゼットに眠るアリスの下着や衣類の数々がイスカの目にうっかり入ってしまったら……。いやいや、そもそも何故にイスカがアリスの私室に突撃しなくちゃならないんだ?
そんな疑問も抱かせながら、ラブコメ軸にとらわれた二人の運命の歯車が綺麗にかみ合って、無事にイスカがアリスの私室に突撃するイベントがはまっていく展開が素晴らしいかった。
国の命運がかかった危機的状況のなかでこんな和気藹々としたラブコメの波動を感じさせるスパイスがよく効いていて、小休止としてイスカとアリスのラブコメを味わうことができました。もっとも、この二人に関しては身分とか立場を頬りだして泥沼の恋愛脳にいつかは浸かってほしいと常日頃から思わせる良好な人間関係なんですけどね。
次回、第一王女イリーティアや第三王女シスベルの動向とネビュリス皇庁を襲った未曽有の危機の結末が楽しみです。