働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ガーリー・エアフォースX

ガーリー・エアフォースX (電撃文庫)

《あらすじ》
ロシアのアニマ達との共同ミッションを終え、ノヴォシビルスクでの祝賀会に参加した慧とグリペン。各国の要人に囲まれ恐縮していると、ジュラーヴリクから、パクファが調整のため小松へ向かうと聞かされる。フレンチベージュのエプロンドレスに微笑をたたえ、見た目は大人だが中身は赤ん坊な彼女を心配して、面倒を見て欲しいと懇願されてしまう。しかし、小松に帰還するなり行方不明になってしまい!?第5世代の最新ステルス機なので隠れるのはお手の物、ということで、騒然とする基地内を探し回る慧とグリペンだが―。ザイへの大反抗が始まる、クライマックス直前の第10巻!

現在アニメ放送中のこの作品も徐々にクライマックスに向かっている感じがひしひしと伝わってきます。“ザイ”と“グリペン”の根幹に関わる部分が解明されるにつれザイへの反撃がもたらす結末が自然とイメージできやがてたどる運命も……。
シリーズ終盤に差し掛かると物語序盤に登場して愛着のあるキャラクターが世界の命運を握るシチュエーションは本当に辛いですね。何より小松基地の技研の面々や鳴谷慧がこれまでに経験したあらゆる事実を対象にした思考実験の果てに導き出したザイの正体と反撃の一手なだけに、選べる選択肢が限りなく狭められている現実と誰もが救われる理想の狭間に立たされている展開がきついです。
次回、ザイとの決戦の行く末はどうなるのか。楽しみです。