働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
機甲車が這い、弾丸魔法が降る、東国と西国の百年に及ぶ戦争。追い詰められた東の少年兵レイン・ランツは、見慣れぬ弾丸を放ち、敵将校を殺害する。―刹那、世界が一変した。戦場は通い慣れた士官学校へ切り替わり、死んだはずの級友の姿も。戸惑うレインに、弾丸を作ったという少女エアは告げる。「撃った相手を最初からいなかった世界へ再編成する“悪魔の弾丸”。このまま使いたい?」終わりなき戦場を前に、レインの決断は―「終わらせる。変えてやる。この弾丸で、全てを」世界の理を撃ち抜く、少年と少女の戦いが始まる―。第31回ファンタジア大賞“大賞”受賞のミリタリックファンタジー!

西国の新型エクセリアの登場で東国が劣勢に追い詰められるなか、レイン・ランツが放った一発の弾丸が敵将校を殺害し世界を再編する。悪魔の弾丸を作った少女エアとの出会いをきっかけにレインの戦場は幾度となく再編を繰り返し、全ての根幹である東国と西国の戦争を終結させる戦いに挑むことになる。
退廃的なムードが漂う世界観のなかで、士官学校に通う少年兵が世界を救う至上命題に挑む壮大なスケールの物語。いつ自らの命が散りゆくとも知れない戦場を駆け巡るレインが野望達成のために強敵に挑み続ける展開が熱い。そんな兵士たちの日常を描く物語でありながら、士官学校の数少ない女生徒でありレインのパートナーのアスリーの存在が思春期の少年少女らしい感情を随所で引き出してくれていてコミカルさを演出していました。貴重な女性分に飢えた少年兵たちがレインに殺意を向ける心境、そんなことは露知らずレインに好意を向けるアスリーの恋愛事情を鑑みるとレインはいつフレンドリファイアを食らってもおかしくないですねw

総評としては、大賞にふさわしい壮大な世界観とひとつまみのラブコメ感が程よく効いていて非常に読みやすい物語でした。次巻の発売も既に予定していて今後の活躍とさらなる飛躍に期待できる作品でした。