働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

ありふれた職業で世界最強 10

ありふれた職業で世界最強 10 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
最後の大迷宮“氷雪洞窟”の試練は続く。ユエもまた、虚像との戦闘を繰り広げていた。切り捨てた記憶から抉り出されたのは、自身も知らない秘密と『矛盾』。かつての悲劇を想起させられるシア。内にくすぶる復讐心を暴かれるティオ。焦燥と嫉妬に苛まれる香織…。それでも、彼女たちは試練に向き合う。己を乗り越え、最愛の人と歩む未来を掴み取るために―!「…たとえ過去をやり直せるとしても、私は何度でも同じ道を選ぶ」極限の意志を解き放て。“最強”異世界ファンタジー、第10巻!

いよいよアニメの放送が近づいてきたところに、南雲ハジメが経験した奈落での地獄のエピソードがダイジェストで再登場。
神代魔法の試練に同行しているメンバーには、ハジメが奈落に落ちた瞬間も現場にいた光輝たちが同席しています。これまでハジメの口から直接語られることもなく、容姿も性格も激変させるまでの絶望と地獄とはいったいどのようなものなのか……。他人からは想像ができないような奈落での地獄がファンタジー世界の力により、ハジメの抱いた感情が直に伝達するオマケ付きで明らかになり、あらためて躊躇いなく人間を殺せる胆力と決断力、非道にも映る行いの数々に対する価値観を再認識させられるような内容でした。
言うなれば、『ハジメが奈落に落ちてからの日々が全員に打ち明けられた』という状況です。もちろん、意図したものではないです。
しかし、光輝が人殺し=悪という思考回路に盲目的になっている局面で、悪感情をぶつけていたハジメが体験してきたとこを追体験させられたら自分の考えに疑問を抱きますよね。
平和な日本で生まれてきたごく普通の高校生がいきなり異世界に召喚させられて剣と魔法での戦いの世界に身を置いたら、殺人や死生観で何らかの障害に直面するのは仕方がないです。その点は光輝を除いたクラスメイトは概ね割り切った考えができているようでしたけど、光輝に関しては自らの家族背景や生い立ちが影響してなかなか固定概念が抜けきれず、かなり悪戦苦闘していました。光輝のリアクションが拒否感や悪感情から精神的に不安定になってハジメに八つ当たりする描写は、異世界転生した高校生がダークサイドに堕ちたパターンの最終形を眺めているようでとても目を引き付けられました。

アニメの放送も楽しみですけれど、書籍版が爆売れしてラノベ好きが増えることにも期待したいです。

ありふれた職業で世界最強 5 (ガルドコミックス)

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ありふれた職業で世界最強 10 (オーバーラップ文庫)

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ありふれた職業で世界最強 10 ドラマCD付き特装版 (オーバーラップ文庫)

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