働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ありふれた職業で世界最強 小篇集

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《あらすじ》
『ありふれた職業で世界最強』シリーズで書き下ろされた多数の特典SSが、短編集としてついに登場!さらに、この書籍だけの書き下ろし小説も収録!“メルジー海底遺跡”攻略後、ハジメは旅の再開で生じるミュウとの別れに思い悩んでいた。思い出に“エリセン七大伝説”をミュウとめぐるハジメだったが、どれも空振りばかり。そして七つ目の冒険に向かったハジメたちだったが、謎の巨大生物と遭遇し、奇妙な世界に飛ばされてしまう!はぐれた仲間と合流するべく動くハジメは、そこで奇蹟的な邂逅を果たす―『幻の冒険と奇蹟の邂逅』。WEB未掲載の物語を収録した、初にして“最強”の短編集!

購入特典などのSSを1冊の本にまとめただけの書籍なので、キャラクターの初登場シーンや時系列に沿った順番に進んでいく構成でした。
各話の長さも様々で数ページで終わるものもありましたが、本編シリーズは10巻、外伝3巻が培ってきたキャラクター像がしっかりと記憶に刻み込まれているので、ハジメたちを中心とした主要メンバーから光輝や雫や愛子などのサブキャラクターをネタにしたエピソードも漏れなく楽しむことができました。
これだけの長編シリーズ作品でパーティーメンバーも大所帯になると存在感の薄いキャラクターも出ていておかしくないと思いますが、この作品に至っては自らの立場に甘んじず貪欲に力を欲しようとする志の高いメンツが多く、ガンガン会話に入り込んできます。ハジメたちが神代魔法を有して他の転生者組と一線を画する力を持っていても、旅路に同行して切磋琢磨するスタンスがプラスに働いていることの現れですね。

そして、ハジメたちがこれまで神代魔法を習得するために訪れた解放者たちの迷宮の数々。そのご当人と世界線がクロスオーバーしたシーンを描いた書き下ろし小説。
夢のコラボレーションの目撃者になったような感動があってそれだけでこの小編集を読んだ価値があったと断言できます。

ありふれた職業で世界最強 10 (オーバーラップ文庫)

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ありふれた職業で世界最強 零 3 (オーバーラップ文庫)

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