働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

私に効果音をつけてよ、響くん!

私に効果音をつけてよ、響くん! (講談社ラノベ文庫)

《あらすじ》
鋭敏な“超聴覚”を持つ高校1年の豊響は、近隣高校の映画部から依頼を受けて映像に効果音をつける“音屋”を営んでいる。だが音響効果への情熱を失い、惰性で有り物の音をつけるだけのくすぶった毎日。そんな響の家に、エキセントリックな超絶美少女・宇津々きさらが勝手に上がりこんでくる!距離感のおかしいきさらにドギマギする響。きさらは自らが団長を務める自主映画制作集団『余命三年』の音響効果マンとして、響をスカウトに来たのだ。監督のギャル系美少女・里崎カンナが撮った映像に衝撃を受け、くすんだ毎日から這い上がろうとする響。最高のヒロインを彩るべく、最高の音を探して奔走する!楽しさ鳴り響く音響効果ラブコメ!!

普通の人よりも鋭敏な聴覚を持つ主人公により音響効果のディープな世界が広く深く掘り下げられ、自主映画制作集団『余命三年』の音響制作に抜擢されたことで失った情熱を取り戻す青春ストーリー。
映像作品を目にすると同時に様々な効果音が響き渡ってきますが、それがいったいどのようにして生み出されているのか。例えば人間同士が殴り合うアクションシーンでは殴った瞬間に響き渡る音であったり、自然が豊かな風景のシーンでは動物たちの鳴き声が響き渡ったり。
殴った瞬間の鈍くて生々しく響き渡る音が食肉を用いて収録されていたり、動物たちの鳴き声は撮影現場の環境や生態系に即した音を選択することで矛盾が生じないように気を配ったりなど、知れば知るほど音響制作の世界の繊細な部分へのこだわりが見えてきて、主人公が抱く情熱がハッキリと伝わってきたので物語の世界に引き込まれる魅力が感じられました。」

そんな、音響制作にかつて情熱を持っていた主人公が何故その情熱を失ったのか。そして、彼を再び音響制作の世界に引きずり込んだ少女との青春ドラマが感動的でした。
『余命三年』という自主映画制作集団の名前に込めた想いやメンバーたちのこれまでの半生を振り返って読み進めると、刹那的な高校生としての三年間の偉大さや作品作りに情熱をささげることの凄さがじわじわと伝わってくる素晴らしい作品でした。

私に効果音をつけてよ、響くん! (講談社ラノベ文庫)

私に効果音をつけてよ、響くん! (講談社ラノベ文庫)

救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由2 (講談社ラノベ文庫)

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