働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

義姉たちが全員重度のブラコンだった

義姉たちが全員重度のブラコンだった (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
父親の再婚によって、俺・志木春斗には3人の義姉が出来た。三女の夏希―17歳の高校3年生で、俺の通う学校の生徒会長。清楚で才色兼備な完璧美少女で、学校のアイドルだ。次女の秋奈―23歳にして准教授を務める天才。でも家ではルーズな恰好でだらける「目に毒」な爆乳美人だ。長女の冬華―27歳で俺の通う学校の教師。丁寧な教え方と生徒思いな性格、そして抜群のスタイルで評判の美人教師だ。思ったよりも距離が近く、優しく接してくれる美人三姉妹との生活は緊張するけど、早く家族になれるように頑張るぞ!後日、俺は自分の考えの甘さを思い知ることになる―。

17歳の高校三年生で生徒会長、23歳の准教授で特許も持つ大金持ち、27歳で主人公の通う学校の教師。
幅広い年齢と多彩な属性を持つヒロインたちが主人公のごく普通な高校生ライフにグイグイ入り込んでくるドタバタラブコメディ作品ですね。

自宅のなかではもちろん三姉妹が総動員して押し寄せてくる。学校に行っても生徒会長の三女や教師の長女が学年を越えて接近してきて、息つく暇もない義姉たちの怒涛のブラコンぶりが発揮されていました。主人公への愛情深さがボディータッチや距離感の深さはもちろんのこと、主人公に会いたい気持ちを隠すことなく行動に移す様子にも表れていて、重度のブラコンぶりがイキイキと描かれていていました。

しかしながら寄せられている好意が家族としての愛なのか、それとも1人の異性としての愛なのか。
ただの平穏で全員平等なハーレムラブコメとして落ち着くのか。それとも、メインヒロインを決めることになるのか。
義姉たちと過ごす日々のなかで生じる小さなちいさなすれ違いが積もり積もって、4人の間にある関係性を大きく変貌させていくことになる。目先にあるラブコメ作品としての面白さと同時に主人公がメインヒロインを選ぶために格闘する恋愛ドラマとしての装いもあってとても面白かったです。