高校生の廣瀬一也は、いつものように一人で昼休みをすごしていたところ、近くに謎の黒い球体が浮かんでいることに気がつく。不審に思い近寄って触れた瞬間、一也は見知らぬ場所に立っていた。そしてそこに現れたのは―巨大なドラゴンだった!しかもそのドラゴンは記憶をなくしているらしい。驚きながらもドラゴンをおそれず会話する一也を気に入ったドラゴン。黒い球体も、そのドラゴンの力によって生み出されたもので、自由に行き来できるらしい。孤独なドラゴンに共感した一也は、授業のない週末に話し相手をすることになるが、早速事件が起きて―?第3回講談社ラノベ文庫新人賞“優秀賞”受賞作、週末は異世界で大冒険!?
感想
普段は普通に学校へと通い週末の空いた時間に異世界へと赴く。『異世界』を旅するなかで出会った少女“ニル”を『日本』に連れて行く展開には「いつか一緒に学校に話にならないかな……」なんてことを考えたてたり。
『日本』と『異世界』を越える垣根が低くほとんど自由に行き来ができるため“ニル”同様に商店街の皆様に「かわいい娘連れて!彼女!?」と茶化されたりするのかな?
こんな風に、『異世界』の人物が『日本』の生活に馴染んでいく姿を楽しめます。
ドラゴンと協力して異世界で活躍する姿。まだ明かされていないドラゴンの真実など、気になる部分も多くて早く続きが読みたいです。