この俺、冬川朱雀と相棒の少女・小手毬はこの世に必要とされていない異能力者だ―「異能力制限法」により、異能力の無断使用は厳禁され、異能力者が管理されている現代。異能力が使えるのはTVやエンターテイメントの中でショーアップされた戦いを演じる時だけだ。「暗殺異能」に特化した俺と小手毬じゃ、地味かつ邪悪でTV出演など不可能、人気も出ないし仕事もこない!実力だけなら無敵のはずなのに、戦う機会が、異能力を使う機会がない!「現実」の異能力者たちが交錯する、真の最強異能力者決定アクション!
従来の異能物では物足りないと感じる人にはオススメ
異能力者が戦いよりも『エンターテイナー』として活躍する世の中。主人公の“冬川朱雀”の能力は暗殺に特化したものである。
そんな時代錯誤の異能を持ちながら、異能力者として働きに出る日常。
異能力というものが社会全体に馴染んでいる世界で、強さよりもどれだけ派手。
暗殺者として育てられた主人公には生きにくい社会。周囲で華々しく活躍する同期と触れ合いながら自らの信念を貫き、社会に反発するような行為。
火や水を扱う『これこそが異能力』と言える人物が脚光を浴びる。「異能物のラノベって戦うやつじゃないの?」と思ってたけど、設定から何まで全てが新鮮で凝り固まった異能物のラノベのイメージをほぐしてくれるような作品でした。