働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

きんいろカルテット! 3

きんいろカルテット! 3 (オーバーラップ文庫)
英司に思わぬピンチ! ? いよいよ国際コンペ開催! !
新たに加わったミシェルとの和解やライバルとなるリチャードとのソロ交換会を経て、菜珠沙たちはいよいよ国際アンサンブルコンペのための最終調整に入っていく。
そんな折、英司の足を引っ張るような匿名の投書があり、少女たちの指導から一時的に離れることになってしまう。
英司の抜けた穴を埋めようとする少女たちだったが、無理がたたってしまい吹奏楽部の由真が右手を怪我してしまう。
彼女たちが途方に暮れているなか、戻ってきた英司はバンドのために自らができることを考え始める。
黄金色の音色が、大舞台で響き渡る。





まずは第1部完結おめでとうございますです。1巻を読んだときからプロのユーフォニウム奏者である作者の並々ならぬ熱意のこもったラノベで、ラノツイのほうでも新規、既存とも入賞を果たし結果を残す。今回の3巻もかなり面白かったです。
音楽という芸術の世界はスポーツと違って採点内容は完全に個人の評価に託されるわけですが、“摩周英司”の身に降りかかった数々の悪意。そこに関しては音楽に携わっていない僕でも感情移入して、「負けるなえーたん!」と心の中で叫んでましたね。
音楽の世界はスポーツと違って年齢による絶対的な身体能力の差っていうのが感じられず、完全に個人の努力と技術と才能がものをいう世界に見えますね。“摩周英司”と“ミシェル”を例にすると、中学生と大学生ほどの差があるにもかかわらずお互いに対等なライバルとして認識していて、純粋に音楽に向き合った人たちの清廉潔白なストーリーが楽しめました。

そう、僕は突っ込まないぞ! ラブコメ成分を渇望したくなるとか、「中学生のエッチなイラストがないぞ! もっとだせ!」なんてゲスなことは! これは心のうちに秘めておく言葉なんだ!